
――花澤さんはご自身も「慎重な性格がサムと似ている」とコメントされていましたが、演じていて共感する部分や、自分にも重なるなと感じる瞬間はありましたか?
花澤「人から言われたことをすごく気にしてしまったり、頭の中でいろいろ考えていてもあまり外に出さなかったり。そういうところは共感しましたね。ただ、私はもう30代半ばになっているので、サムのようなピュアさは少し薄れてきている気がして。だからアフレコでは20代前半に戻るつもりで意識していました。最初の収録のときに『経験値が高すぎます』と言われて、『もっと迷える子羊になってください』というディレクションをいただいたんです。なので今は"迷える子羊"で頑張っています(笑)」
――でも花澤さん、これまでのキャリアを振り返ると、ピュアなキャラクターを演じてきた経験はかなり多いですよね
花澤「そうなんです。だから戻れないなんて思ってはいなかったんですけど、どうしても年齢や経験から出てしまうものがあるんだなと感じました。改めて、アフレコって難しいなと思いながら演じています」
土屋「マーシャルは"インフルエンサー"という立ち位置のキャラクターなので、その立ち振る舞い方には、自分がこれまで実生活で見てきたインフルエンサーさんの軽快さを取り入れています。でも、その裏側には"恐怖"が潜んでいるというか。ネット社会にある底知れない得体の知れなさと常に戦っている感じが、マーシャルの輪郭なんだと思っています。僕自身が演じる上で印象的だったのは、第1話でサムの作ったゲームにダメ出しをするシーンです。そのとき監督から『浅すぎる』と言われたんですよ(笑)。つまり、ゲームを愛しているからこその真剣さをもっと前面に出さないと、ただ悪口を言っている人に見えてしまうんです。だから僕は、インフルエンサーとしていろんなものと戦いながら、自分が標的にならないために潜在的に持っている信念みたいなものを、強くアピールするようにしました。演じるときは、普段の延長線上というよりも1枚か2枚着ぐるみをかぶって出力値を上げるくらいのイメージで演じています」
――現実のインフルエンサーの立ち振る舞いからヒントを得た部分も多いんですか?
土屋「ありますね。YouTuberの方とか、これまで自分が好きで見ていた人たちから影響を受けています。最初の声の出し方やノリなんかは『あ、この人っぽいな』と思いながら取り入れてみたり。そういう意味では、現実のインフルエンサーの空気感を参考にしてますね」
花澤「じゃあ、この先ボイパとか見れるのかな」
土屋「いやいやいや、それは......ちょっと練習しておきます(笑)」
放送情報
『Let’s Play クエストだらけのマイライフ』
10月1日(水)よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて毎週水曜24:45〜放送
詳しくは
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