
TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3が、10月4日(土)23:00よりテレ東系列ほかにて放送される。
遠藤達哉の同名コミックスをアニメ化した本作。凄腕スパイの〈黄昏〉ことロイド・フォージャー(CV:江口拓也)は、極秘任務を遂行するべく、他人の心を読める娘・アーニャ(CV:種崎敦美 ※「崎」は正しくは「立さき」)、殺し屋の妻・ヨル(CV:早見沙織)と偽りの家族を作る。それぞれがお互いの正体を隠しながら共同生活をするが...。
今回は、メインキャストの江口拓也、種崎敦美、早見沙織、そしてナレーションと未来を予知する番犬・ボンドの声を担当する松田健一郎にインタビューを行った。

――家族として共同生活をしているフォージャー家ですが、関係性も変化してきていると感じます。3人と1匹の関係性については、どんな印象を持っていますか?
江口「『家族とは?』と考えたときに、分かりやすく血のつながりで括りますが、一方で"血がつながっていようが、他人は他人だし"と思うところもあるじゃないですか(笑)。フォージャー家も他人同士なのですが、なぜそこでつながれているのか...が重要なところですし、そこに4人の素敵な部分が詰まっている感じがします。お互いを支え合うパートナーってすごいなと思いますね」
松田「フォージャー家は偽物の家族で、みんな自分を偽りながら暮らしていますよね。ただ、自分のウソを守るために築いてきたことが、いつの間にかお互いのためになっていて...。ヨルさんはもともと純粋な方だし、ロイドも彼本来の人間性が漏れ出てきているし、心が読めるアーニャも人の顔色を伺った生き方から、家族のため、他人のために力を使うようになっている。お互いがお互いを思い合う力が、本物の家族のような結束を生んでいると感じています。フォージャー家のつながりは家族の理想系であり、"家族ってこうありたいよね!"を見せてくれているようにも思います」
早見「おふたりがおっしゃっていることと基本的には同じなのですが、個人的に感じた変化が2つあって...まずはアドリブですね。ささやかなアドリブを入れることはSeason 1からずっとあって、だいたい"てんやわんや"しているときに『以下、アドリブで』と(台本に)書いてあるんです(笑)。今シーズンは、そのやりとりで"どうしたらいいんだろう"が、まったくありませんでした。そこにキャストの皆さんとの結束力を感じましたね。また、先の放送にはなるのですが、てんやわんやしているとき、(ヨルを演じていて)無意識にアーニャさんを第一に考えるアドリブが出たので、自分としては"おー!Season 3になってきたな!"と感じられて、すごく嬉しかったです。
そしてもう1つ。Season 1、2で、私はアーニャさんの変顔だったり、"ちち(ロイド)"といるときの表情だったり、可愛さのなかでもキャッチーな部分に着目していました。ただ今回、映像を観させていただいたときに、アーニャさんのなんてことない一言がグサッと刺さりました。顔が映っているわけでもなく、面白いことを言ってるわけでもない。他愛もない台詞にギュッと掴まれて、"ツウな楽しみ方になってきたな"と感じました(笑)」
種崎「積み上げてきたものがあるからなのか、"はは(ヨル)"が探しに来てくれるだけで泣きそうになるし、アーニャとしてはイヤなのですが、家に帰って"ちち"に『勉強せい!』と言われ『う〜っ!』となっているシーンですら、"この時間よ。ずっと続け!"と思う。そこに当たり前のようにボンドがあくびをしながらいる...そうした光景があるだけで『ありがとうございます!』という感覚なんですよ(笑)。ただ、そんな一幕が日常になっているからこそ、"でもいつかは終わるのか?"と思っちゃって、怖くなっている自分がいます」
放送情報
TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3
10月4日(土)23:00〜 テレ東系列ほかにて放送開始
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