花澤香菜、忍びの頭領としてファンを魅了!ささやきの術とアコースティックライブが響いた「ディスティネーションの里☆」

声優

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続いて行われたのは、「裏花澤流無音チャレンジ」。手足に鈴をつけた状態で、音を立てずに箸で豆をつかんで移動するという、忍者らしい試練だ。

花澤は、小学生の頃に同級生の"まさかわちゃん"がしていたという「まさかわ歩き」を披露してチャレンジするも、わずかに鳴ってしまう鈴の音に苦笑い。「この(ピンクの忍装束の)時点で忍んでないしなあ」と自らツッコミを入れ、会場は大きな笑いに包まれた。

ファン参加型企画「忍者川柳」では、「忍者」をテーマにファンから寄せられた川柳とエピソードを紹介。「お会計 直前上司 トイレゆき」という一句には、お会計を前に姿を消し割り勘を提案する上司のエピソードが添えられ、「堂々と割り勘にしてほしいですよね。バレてますよね(笑)」と花澤も共感を示す。

また、「味よりも 情報つまむ 忍かな」という川柳からは、飲食店でつい周囲の会話に聞き耳を立ててしまう習性の話題へ。稲田が声優仲間と食事をした際、近くの席の声優トークに一同が急に静かになったというエピソードも飛び出し、会場は終始和やかな笑いに包まれていた。

イベント後半は、花澤のアーティストとしての魅力をじっくりと味わえるアコースティックライブへと移行。ギターに北川勝利、ピアノに末永華子を迎え、会場の空気はそれまでの賑やかさから一転、穏やかで温かなものへと変わっていった。

衣装をチェンジし、動きやすい黒を基調に淡いグリーンのチュールを重ねた装いで再登場した花澤。最初に披露されたのは「CALL ME EVERYDAY」。柔らかなイントロが流れると観客は自然と手拍子を始め、会場には心地よいリズムが広がっていく。曲中、花澤が「もしもーし?」と呼びかけると、客席からは間髪入れずに「もしもーし!」という声が返り、穏やかな雰囲気の中にも確かな一体感が生まれていた。ゆるやかでありながら、しっかりとファンと繋がる、ライブパートの幕開けにふさわしい一曲となった。

続いて披露されたのは「Don't know why」。軽快なテンポに合わせて早い手拍子が会場いっぱいに広がっていく。アコースティック編成でありながらも、リズムの楽しさが前面に出た一曲で、花澤の歌声と観客の手拍子が重なり、ライブならではの一体感が生まれていた。

MCでは、来年に控えるポルカドットスティングレイとのツーマンライブに向けた意気込みや、花澤とコラボした日本酒についてのトークで会場を和ませた。その後、中盤では「スウィンギング・ガール」「flattery?」を披露。続く「おしえて」では、語りかけるような歌声が会場に静かに深く染み渡り、客席は息をひそめるように耳を傾けていた。

楽曲の余韻が会場に残る中、花澤は改めてマイクを手に取り、観客に向けてゆっくりと言葉を紡いだ。「ファンクラブイベントも今年で4年目ですね。毎年集まってくれることが本当にありがたいです」と感謝の言葉から切り出し、「毎回コンセプトを変えてやってきたので、次は何にしようかな......海賊とか?」と来年の構想にも言及。会場には、笑いとともに次回への期待が広がっていく。「今年もマジでお疲れさまでした!」という言葉で客席をねぎらうと、会場からは温かな拍手が送られた。

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