内田彩のナレーションで動物たちの過酷な世界を知る

2017年に放送され、人の姿をした動物たちの冒険を描いて大きな話題を呼んだアニメ「けものフレンズ」。その主人公の女の子・かばんちゃんを演じたのが人気声優の内田彩だ。そんな彼女が、ナショジオ ワイルドで放送される「ライオン対カバ 水辺の攻防戦 特別版」二カ国語版のナレーションを担当。現実世界のアフリカを舞台に繰り広げられる、動物たちの過酷な世界を紹介する。

本作は、アフリカの川で暮らすカバのファミリーのリーダーで、首領(ドン)と名付けられた体重2トンもの巨体を誇る1匹のオスに焦点を当て、カバやワニ、ライオンなど弱肉強食の動物たちの世界に迫るドキュメンタリー。ドンは周辺一帯を支配するカバで、昼間は照りつける太陽から身を守るために川の水に浸かり、夜になると食料の草を求めて2km移動する日々を過ごしていた。そんなある日、ドンの縄張りにお腹を空かせたライオンの群れが現れる。体が大きいカバたちにとって、夜目が利くライオンたちは昼間以上に脅威だ。乾期に入って干ばつが続く中、少ない食物と水、さらに縄張りを巡って、カバのファミリー、ライオンの群れ、そしてナイルワニの一群が繰り広げる三つ巴の争いを、ドローンを使った空中撮影や、高感度カメラによる鮮やかな夜間撮影など、最新鋭の撮影技術により映し出していく。

生き残るために、さまざまな攻防を繰り広げる動物たちに密着したこの番組では、力尽きてしまったゾウの肉を巡って、カバたちがいなくなった水辺でワニとライオンが戦うシーンや、ドンが守るべきファミリーに加わったばかりの小さな子供のカバが、ライオンたちの餌食となる中、命を落としたわが子を残してはいけずに、その場を離れようとしない母カバの姿など、時として残酷に感じてしまう映像も収められている。しかし、内田の優しくも力強いナレーションが、サバンナという過酷な環境の中で必死に生きる動物たちが放つ命の輝きと、食物連鎖という地球誕生以来、脈々と受け継がれている大いなる円環の尊さを視聴者に思い出させてくれるだろう。

重厚な男性ナレーションで語られるオリジナル英語版とは対照的な、温かみのある内田の吹き替えナレーション。アニメでよく聴く内田のかわいらしい高い声とはひと味違う、落ち着いた低い声は、アニメファンからすると新鮮に感じられるかもしれない。しかし、それが本作にはぴったりとマッチし、映像を理解する手助けとなり、自然の摂理という一見難しいテーマにも関わらず、すんなりと頭に入ってくるはずだ。内田のナレーションにより、自然に興味のある大人はもちろん、動物の生態に関心を持ち始めた子供にも観てもらえる作品となっている。

文=中村実香

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放送情報

ライオン対カバ 水辺の攻防戦 特別版

放送日時:2018年10月4日(木)21:00~

チャンネル:ナショジオ ワイルド

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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