宮野真守が明かすライブ秘話「"腹チラ"に喜んでもらえたのがきっかけ」

声優、俳優、そしてアーティストとしても精力的に活動を続ける宮野真守。彼自身最大規模となる初のアジアツアー「MAMORU MIYANO ASIA LIVE TOUR 2019 ～BLAZING!～」は、2019年5月28日の神奈川・横浜アリーナからスタートし、国内外9都市、全14公演が行われた。今回、ツアーファイナルとなった9月8日の横浜アリーナ公演のダイジェストを11月23日(土)にBSスカパー！で、本編を11月30日(土)にTBSチャンネル１で放送。それに先駆けて宮野にインタビューを行い、ステージに懸ける思いなどを聞いた。

――初めてのアジアツアーを終えての感想をお聞かせください。

「過去最長で、しっかり集中力を保ちながらのツアーだったので、完走した時は感無量でしたね。達成感が大きかったです。アジアツアーと銘打ってライブができるということは、非常に素晴らしいことで、本当にたくさんの方が応援してくれて、スタッフのみんなが頑張ってくれたから、こんな大きなライブができたと思います。僕の新たなチャレンジとして本当にいい経験になりましたし、勉強にもなりました。何より海外のファンの皆さんにも会いに行けて、歓迎してもらえて幸せでした」

――宮野さんのライブは、ツアーごとにクオリティーアップしていますが、その原動力はどこにありますか？

「ファンの皆さんの存在が大きく、やはり皆さんに楽しんで帰っていただきたいというのが一番です。自分のパフォーマンスによって、楽しい気持ちで帰ってもらうのが、自分の存在意義だと思いますし、エンターテインメントの世界に身を置いている以上、そこは妥協したくないですね。僕のツアーは全公演、ほぼ同じセットリストでやるので、自分の最高のステージングをしっかり最初から最後まで見せていくのが、こだわりだと思います。今回、皆さんにご覧いただくツアーファイナルは追加公演として決まったので、また横浜アリーナに『帰ってきた』というスペシャル感をプラスαしたかったんです」

「ツアーファイナルは、パワーアップしたものを見せたいと思いますと言っていたのですが、それがアリーナ後方まで移動するムービングステージだったりします。あのムービングステージの存在感は、そこに立っている本人としても大きく、その実感はありました。この存在感があれば、きっとお客さんは喜んでくれるという確信はありましたね」

――ムービングステージが動いた瞬間の、ファンの歓声を聞いた時の気持ちをお聞かせください。

「ツアーファイナルなので、何度も遊びに来てくださっている方には知っているステージング、セットリストのはずなのに、未知の動きをみせたムービングステージに対して、ものすごい歓声が上がって、すごく嬉しかったです。初めてムービングステージに乗って、皆さんの歓声を聞いて、その驚いている顔をリアルに目に入れながらパフォーマンスできて気持ち良かったし、幸せでしたね」

――「セクシー＆ワイルド」「キュート」「コミカル」など、ライブでしか見ることのできない宮野真守像は、どのように作り上げたのでしょうか？

「ツアーやライブを始めて何年かしてからですね。ダンスの振り付けに"腹チラ"があったのですが、ものすごい歓声をいただきまして。『自分の"腹チラ"に喜んでもらえるんだ』と感じたことが、きっかけだった気がします(笑)。それまでは、カッコつけるのは苦手でしたね。それからはセクシーな振り付けがだいぶ入るようになって。最初は恥ずかしかったですが、みんなに求めてもらえることが嬉しくてやっているうちに、今はもう逆に何が恥ずかしいのか、その境界線が分からなくなってきているかもしれません(笑)。幕間映像などでみせるコミカルさは、今までずっとやってきたので得意ですけど、今はいろんな属性が付いたかもしれないですね。今回の放送でも、その辺りをたっぷり味わえると思います」

――最後に、番組を楽しみにされているファンの方へメッセージをお願いします。

「今回、放送していただけることは非常にありがたいなと思います。なぜなら、今日インタビューで僕が話させてもらったこと、そしてポリシーを持って僕が作っているものが、きっと映像に現れているから。ダイジェストや各地での様子、インタビューもあるので、どこに宮野の主軸があって立っているのかが、非常に分かると思います。アーティスト・宮野真守の目指しているもの、ポリシーが、こういう形の番組だからこそ見え隠れする、本音みたいなものが映し出されている気がします。そういう部分も感じて、存分に僕のライブパフォーマンスを楽しんでいただければ嬉しいです」

文＝中村実香　撮影＝中川容邦

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