2.5次元に存在する架空の芸能事務所・ツキノ芸能プロダクション。「ツキプロ」の愛称で女性ファンを中心に愛されている同事務所に所属する人気ユニット・SolidSは、篁志季役の江口拓也、奥井翼役の斉藤壮馬、世良里津花役の花江夏樹、村瀬大役の梅原裕一郎が演じるボーカルグループ。今回は、そんな彼らが12月8日に東京国際フォーラム Cホールで行った初単独イベント「S.Q.P Ver.SolidS」昼公演の模様をレポートする。
「大、準備はOK?」「ああ。行こう、里津花」という花江と梅原の掛け合いをかき消すほど大声援で迎えられた4人。黒と赤のツートンカラーの衣装に身を包んだ彼らが満員の会場に初めに届けたのは、意味深な歌詞が魅力のハイテンションナンバー「I AM A BARTENDER」と「CRAZY BABY SHOW」にファンもスタートから大興奮。
最初のMCでは「I AM A BARTENDER」が、ツキプロ総合情報バラエティー番組「ツキプロch.」シーズン1で、彼らがお酒を飲みながらの赤裸々トークを展開したコーナー「Bar SolidS」から誕生したことや、同曲の歌詞に登場する「OTMM」と「EDMM」というフレーズの正体が「おつまみ」と「枝豆」だということが明かされると、会場から歓声が上がった。
各キャラクターのソロ曲が披露された後は、朗読劇のコーナーへ。舞台は彼らが集まる寮の一室。宅配ボックスへSolidS宛てに届いたのは、彼らの良きライバルユニット・QUELLから送られてきた大きく重いダンボール。「単独ライブでぜひ着てほしい」というQUELLのリーダー・和泉柊羽の手紙が添えられた荷物をめぐる奇想天外な物語の結末に、客席は大いに沸いた。
続くライブパートでは「COCORO」「Judas」「ロミオ -ROMEO-」といった4人のハーモニーで聴かせるドラマチックなナンバーに続いて、江口&花江、斉藤&梅原によるデュエット曲を披露。ファンへのあいさつでは、斉藤が「次のSolidS、どうなるんだろう?というワクワク感がすごくあって、みんなと1つになれて、すごく嬉しかったです」と笑顔を浮かべた。
花江は「ただ一言、SolidSは最高だということを今日あらためて感じました。何度でも歌いたいなと思う楽曲ばかりなので、またライブをやれたらいいなと思います」と、今後の展望をコメント。
梅原は「めちゃくちゃ久しぶりなSolidSのライブになったんですけど、この4人の空気感がかけがえのないものだなと感じさせていただきました」と感慨深げにほほ笑んだ 。
江口は「こいつらと一緒に歌っていたら絶対に盛り上がるし、絶対に楽しんでもらえるものを作れるだろうな、という自信がすごくあるので、作っていて楽しいなと単純に思えました。ここから先もまだまだSolidSのいろいろな面を、皆さんに提供していきたいなと思っています」とメッセージを送った。
最後のライブパートでは、切ないメロディが印象的なEDM「Back On Track」とパワフルなアッパーチューン「DOPE ROCK」で熱いパフォーマンスを披露。会場の興奮と熱が冷めやらぬうちに、4人がさまざまな表情でファンを魅了したイベントは幕を下ろした。
文=中村実香
リリース情報
S.Q.P Ver.SolidS ※Blu-ray Disc
発売日:2020年6月26日(金)予定
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