学校を舞台に活動する"スクールアイドル"たちを主人公に、「みんなで叶える物語」をテーマにした、オールメディアプロジェクト「ラブライブ!」シリーズ。2010年6月に誕生した「ラブライブ!」のスクールアイドルグループ・μ'sは、爆発的人気で社会的ブームを巻き起こした。
続くシリーズ第2弾「ラブライブ!サンシャイン!!」では、新たなスクールアイドルグループ・Aqoursが活動を開始。さらに2017年からは、スマートフォン向けアプリゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」に登場する、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が活動をスタートさせた。
そんな3つのグループに加え、「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場したユニット・Saint Snowも参加して行われたシリーズ最大級のイベント「ラブライブ!フェス」が2020年1月18、19日にさいたまスーパーアリーナで開催された。
■Aqoursの音楽の原点となる曲
両日ともにトップバッターを務めたのは、Aqours。そんな彼女たちの代名詞ともいえる曲がデビュー曲の「君のこころは輝いてるかい?」だ。高海千歌役の伊波杏樹と桜内梨子役の逢田梨香子がWセンターを務める。本イベントでもAqoursのリーダー・千歌を演じる伊波が、明るくはつらつとしたソプラノボイスで、スクールアイドルが大好きな千歌の情熱を見事に表現した。
そして、千歌のクラスに転校してきたことをきっかけにAqoursに加入した梨子を演じる逢田も、やや低めのメゾソプラノで彼女の芯の強さを表現してみせた。さらに夢と希望を感じさせる、はつらつとした9人のダンスパフォーマンスも、千歌と梨子の出会いから始まる「ラブライブ!サンシャイン!!」を彩る、この楽曲の大きな魅力だ。
■μ'sを語る上で欠かせない一曲
2016年に行われたファイナルライブ以来のライブ出演となったμ's。名曲ぞろいの彼女たちの楽曲の中でも代表曲に「Snow halation」を挙げるファンは多い。曲の前半でセンターを務めるのは、物語の中でμ'sの名付け親となった東條希を演じる楠田亜衣奈。彼女はのんびりとした関西弁が魅力の希を、柔らかな声で表現。ステージではセンターながら一歩引いたポジションで、いつもグループを温かく見守る希そのもの。
そして、μ'sの中心的人物・高坂穂乃果を演じる新田恵海が、ソロパートをきっかけにセンターに。MVやTVアニメではこのタイミングに合わせ、イルミネーションが降り積もる雪を思わせる白から、穂乃果のイメージカラーでもあるオレンジへと変化。この演出は実際のライブにも受け継がれ、ファイナルライブで会場の東京ドームをオレンジに染め上げたことは、ファンの間で今も語りぐさとなっている。
会場全体がペンライトで白から一気にオレンジへと染まる光景は、本イベントでも見ることができる。新田はハリのある艶やかなソプラノで、穂乃果の前向きで明るいキャラクターを体現。このステージでも元気いっぱいのダンスを見せた。
■「ラブライブ!」の4グループが集結
そんなμ'sとAqours、さらに「SELF CONTROL!!」「Believe again」でパワフルなパフォーマンスを披露したSaint Snow、メンバーソロ曲に加え「TOKIMEKI Runners」「Love U my friends」を歌い上げた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が一堂に会した「ラブライブ!フェス」が4月29日(水)にフジテレビTWOで放送される。
このオンエアのために特別収録された、新田恵海、伊波杏樹、大西亜玖璃の各グループリーダー集合のインタビュー映像とともに、「ラブライブ!」シリーズのこれまでの歴史の集大成であり、新たな歴史のスタートでもあるイベントの模様を目に焼き付けてほしい。
文=中村実香
放送情報
ラブライブ!フェス
放送日時:2020年4月29日(水)22:00~
チャンネル:フジテレビTWOドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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