大塚明夫中村悠一梅原裕一郎らが声で魅了する、世界で最も派手な音楽朗読劇

写真左から、梅原裕一郎、中村悠一、高垣彩陽、大塚明夫、諏訪部順一、鳥海浩輔、蒼井翔太
写真左から、梅原裕一郎、中村悠一、高垣彩陽、大塚明夫、諏訪部順一、鳥海浩輔、蒼井翔太

英国朗読劇を独自に改良した音楽朗読劇を中心に活動する、劇作家・藤沢文翁と、ソニー・ミュージックエンタテインメントよるブランド「READING HIGH」。現実を意味する"3次元"を空想の翼によって超越し、その先に待ち受ける"3.5次元"へと観客を誘うエンターテイメントを目指すというプロジェクトだ。

諏訪部順一、梶裕貴、中村悠一ら、実力派声優陣の出演に加え、彼らが身にまとう豪華な衣装、ダイナミックな特殊効果や照明、オーケストラによる生演奏も圧倒的なクオリティーを誇り、「世界で最も派手な朗読劇」と藤沢が自負する、きらびやかなステージへと進化し続けてきた。

2020年2月には、東京国際フォーラム ホールAで最新作「El Galleon ~エルガレオン~」を上演。大塚明夫、中村悠一、梅原裕一郎、鳥海浩輔、蒼井翔太、高垣彩陽、諏訪部順一のトップクラスの声優陣が集結し、2日間3公演を成功に収めた。

舞台は、19世紀初頭のヨーロッパ。ナポレオン戦争の真っただ中の海域で、ホレーショ・ネルソン英国海軍提督とその親友、カスバート・コリングウッドの前に突如として現れた漆黒のガレオン船「クイーン・アンズ・リベンジ」号。それは、船乗りたちの間で「呪いによって、この世界の終わりまで大海原をさまよう船」として長く語り継がれてきた幽霊船だった。

そんな幽霊船と遭遇したネルソン提督たちと、その船に乗っていた不死身の海賊、ウィリアム・キッドとウィリアム・ダンピア、そして「クイーン・アンズ・リベンジ」号にまつわる秘密を研究していた英国王太子・ジョージ4世や幽霊船船長、エドワード・ティーチとその娘らが織り成す物語が展開する。

隻腕隻眼となる苛酷な戦いの中で愛娘を失い、心に傷を抱えるネルソン提督を情感たっぷりに演じるのは諏訪部順一。そんな彼を支える相棒・カスバートを、鳥海浩輔が温かくもひょうひょうとした演技で表現する。彼らが仕えるジョージ王太子役の蒼井翔太は、身振り手振り、時に眉根を寄せる豊かな表情で、気高い王太子を熱演した。

一方、大海原を渡る風のように自由に生きる海賊・キッドを中村悠一が好演。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで、ジョニー・デップが施したようなワイルドなメイクに注目だ。そして、クールな頭脳派海賊・ダンピアを梅原裕一郎が、その持ち味でもある低音ボイスで表現。

登場直後から額に大きな汗を浮かべるほどの熱量で "黒髭" こと幽霊船の船長を演じるのは大塚明夫。海賊たちに心から愛されているその娘・フローチェを明るく無邪気な声で体現した高垣彩陽とともに、朗読劇の限界を突破した、エモーショナルな演技で観客の心を大きく揺さぶった。

シリーズ初となる3公演ごとに異なるエンディングが用意された本作の千秋楽で上演された<Familia>が、6月23日(火)にファミリー劇場でTV初放送される。さらに、シリーズ第1弾「Homunculus ~ホムンクルス~」、第3弾「Chevre Note ~シェーヴルノート~」もあわせて6月に放送。

最新鋭の照明システム、ドットイメージや水を駆使した特殊効果が生み出した海の表現や、女性コーラス隊など、シリーズ最大のスケールで送る藤沢文翁完全オリジナルの幽霊船ストーリー。その結末に待ち受ける心揺さぶるドラマを、音楽、演出、演技など本作を構成するすべてとともに味わい尽くしてほしい。

文=中村実香

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放送情報

音楽朗読劇「El Galleon ~エルガレオン~」
放送日時:2020年6月23日(火)22:00~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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