宮野真守が着流し姿で立ち回る!劇団☆新感線の舞台で見せた圧倒的な存在感

1990年の初演以降、7年ごとに上演されている劇団☆新感線の代表作『髑髏城の七人』。2017年から2018年には、円形の客席が360度回転する劇場・IHIステージアラウンド東京のこけら落とし公演として、花・鳥・風・月、さらに極という5つのシーズンに分けて上演された。特殊な劇場ならではの演出や、シーズンごとに異なるキャスト・脚本などが話題を呼んだ本作だが、声優・宮野真守が俳優として挑んだことでも注目を集めた。

宮野が出演したのは、劇団☆新感線では初となるダブルチーム制を採用した「Season月」だ。福士蒼汰が主演の「上弦の月」と、宮野が主演の「下弦の月」を交互に上演。そんな「Season月」がTBSチャンネル1で7月18日(土)に放送される。

(C)TBS/ヴィレッヂ

物語は、本能寺の変で信長が亡くなった数日後の安土城から始まる。突如現れた謎の男は、金色の南蛮鎧"天魔の鎧"を身にまとい、自分こそが第六天魔王だと宣言。8年後、豊臣秀吉が天下統一を目前とする中、関東は天魔王率いる関東髑髏党が支配していた。なぜか髑髏党に追われる少年・霧丸は、兵庫ら関八州荒武者隊に助けを求めるが、仲間の裏切りもあって大ピンチに。

そんな彼を助けたのは、捨之介と名乗る男だった。けがをして"無界の里"へ連れて行かれた霧丸は、その夜こっそり里を抜け出すも、髑髏党に見つかってしまう。そこに捨之介、無界の里の主人・無界屋蘭兵衛がやって来て髑髏党を斬り伏せていくが、天魔王が登場して形勢は逆転。捨之介と蘭兵衛の剣は、彼に傷一つ付けることができなかった。

(C)TBS/ヴィレッヂ

「下弦の月」で捨之介を演じる宮野は、「DEATH NOTE」や「機動戦士ガンダム00」など、声優として数々の人気アニメに出演している。伸びやかな歌声とキレのあるダンスを武器にアーティスト活動もしていて、2019年にはアジアツアーも成功させた。一方で、2003年には今や若手俳優の登竜門となったミュージカル『テニスの王子様』に出演。近年は、ミュージカル『王家の紋章』(2016年)、ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』(2019年)に出演するなど、活躍の場を広げている。

本作で宮野は長身を生かし、着流し姿で足を大きく広げて立ち回りを披露。どんなに激しく動いても、台詞一つひとつに感情が乗り、圧倒的な説得力を感じさせてくれる。そして何より、彼自身の持つ明るさや愛嬌が加わり、人情味あふれる新たな捨之介を作り上げている。また本作では、2.5次元舞台のトップランナー・鈴木拡樹が天魔王、廣瀬智紀が蘭兵衛を演じている点にも注目だ。

(C)TBS/ヴィレッヂ

TBSチャンネル1では、累計55万人を動員した『髑髏城の七人』を3ヶ月連続で特集中。捨之介を小栗旬が演じた「Season花」、阿部サダヲが演じた「Season鳥」、松山ケンイチが捨之介・天魔王の1人二役を務めた「Season風」に、今回紹介した「Season月」、さらにシリーズのフィナーレを飾る、捨之介も蘭兵衛も登場しない完全新作「Season極」こと、天海祐希主演の『修羅天魔』を放送。さまざまなアプローチで描かれた『髑髏城の七人』の魅力に浸ってほしい。

文=中島文華

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放送情報

劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season月 上弦の月
放送日時:2020年7月18日(土)15:00~
劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season月 下弦の月
放送日時:2020年7月18日(土)18:30~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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