「世話やきキツネの仙狐さん」の仙狐さん役、「私、能力は平均値でって言ったよね!」のマイル役などで知られ、2020年1月にソロアーティストデビューを果たした注目の若手声優・和氣あず未。9月5日に東京・サンリオピューロランド(以下、ピューロランド)でバースデーイベント「和氣あず未 おたんじょうびかい ~キキくんララちゃんといっしょ~」を開催した。司会に天津・向、ゲストに仲良しの声優・鬼頭明里を迎え、リトルツインスターズ(キキ&ララ)、そしてファンと共に自身の誕生日を祝うべく、トークやミニライブを行った昼公演の模様をレポートする。
鬼頭と向の呼び声で、ピューロランド・フェアリーランドシアターのスタッフコスチュームを身にまとい、和氣がステージに登場。2人から「カワイイ!」「似合ってる!」と絶賛される中、ファンからの要望に応えてくるりと一周回り、赤いリボンの付いたワンピースを披露した。ピューロランドを会場に選んだ理由を「好きなキャラクターがたくさんいて、コラボしてみたかった」と答えた和氣は、「(リトルツインスターズの)キキくんララちゃんが好きで、昔からグッズを集めていました」と明かすと、鬼頭も「キキくんララちゃんとバッドばつ丸が好き」と回答。これに向も自分の好きなキャラクターを答えようとしたところ、和氣に「次に行きましょうか(笑)」とスルーされ、会場からは拍手が沸いた。
「おしえてあじゅじゅ」のコーナーでは5年間の主な出演アニメが公開され、声優デビュー作の「アイドルマスター シンデレラガールズ」で、アフレコの時に入れ替わりでマイクに入るタイミングが分からず、事務所の先輩である鈴木絵理からアドバイスを受けたことを振り返った。また、「ブレンド・S」では共演以来、プライベートでも親交のある鬼頭と「友達できましたもんね」と笑顔を交わしつつ、「イベントで初めて向さんともご一緒して」と3人が出会った作品であることを懐かしんだ。
続く「お絵かき歌チャレンジ」のコーナーに突入すると、絵描き歌の歌詞を見て絵を描き、サンリオのどのキャラクターかを当てるという難題に和氣と鬼頭が挑んだ。最初に挑戦した鬼頭が歌詞に従い描いた、"わたあめパン"という新しいキャラクターを創り出すも、正解のシナモロールに歌詞の表現に思わず抗議。一方、和氣は自分で描いた絵に「これ、だれ?」と問い掛け、正解がけろけろけろっぴだと明かされると「難しい」と悔しがった。しかし、プレゼントの懸かった次の問題では、2人とも正解のハローキティを見事に描き上げ、ピューロランド限定のオリジナルロールクッキーをゲットして、満面の笑みを浮かべた。
「ピューロランド即興エチュード!」のコーナーでは、和氣と鬼頭が即興劇を披露。鬼頭が館内で迷子になった子供や敬語が使えないタメ口スタッフを熱演すると、和氣が子供をなだめるクレイジーなスタッフや館内に迷い込んだ魔王を演じ、会場からは笑いがあふれた。すると、最後は向も入れて3人で行うことに。ベテランスタッフ役の向は、恋人同士に扮した和氣と鬼頭の「面白いことやって~」の無茶振りに渾身のギャグを口にするも、「何食べようか~」とスルーする2人の姿に、またしても会場から笑いが。
また、トーク中には和氣に近しい声優仲間からのお祝いのビデオレターも贈られた。「キキくんとララちゃんに、お祝いしてもらって良かったね。お誕生日おめでとう」と春野杏、「笑声がステキで笑い声だけで幸せになる、そんなあじゅじゅが大好きです。幸せな1年になりますように」と鈴木絵理、「真面目で優しくて、ちょっとおおざっぱで丁寧なところもあって、ずっと一緒にいて楽しくて、わきこを見ていると人間って面白いと思います」と芹沢優がコメント。和氣は、それぞれのメッセージをファンと共に喜んだ。
ミニライブでは、このイベントのために作った自身が描いたパンダとキキ&ララのコラボTシャツに着替えて、1stシングルから「シトラス」を熱唱。久しぶりのステージでのパフォーマンスに「1stシングルのイベント以来だったので、緊張しました」と心境を打ち明けた。続けて2ndシングルから、自身も出演した「社長、バトルの時間です!」のオープニングテーマでもある「Hurry Love」で会場を盛り上げ、「2ndシングルのイベントができなかったので、(みんなの前で)初めて歌いました」と、生で披露できたことに嬉しさをにじませた。
そして、主演を務めた「世話やきキツネの仙狐さん」のエンディングテーマ「もっふもふ DE よいのじゃよ」を歌い始めると、ステージにはキキ&ララが登場し、大きく手を振って会場を盛り上げる場面も。2人に感謝を伝える和氣に、「(ステージの)袖にいる時もリズムに乗って踊ってくれてたよ」と鬼頭が明かすと、「嬉しい!癒やされる~」と喜びを爆発させた。キキ&ララと共に記念撮影を行った後、会場のファンがペンライトをケーキのろうそくの火に見立てて赤色に。それを和氣が何度も息を吹きかけながら、会場を端から端まで移動。最後の火を消すと、ファンと共に自身の誕生日を祝った。さらに、夜公演ではプレゼントが和氣に送られた。
最後に、鬼頭は「あず未をピューロランドでお祝いできて良かった。ゲストが私じゃなかったらどうしようかと思ったよ(笑)。おばあちゃんになっても祝い続けたい」と、お祝いの言葉を贈った。和氣は「直接(ファンのみんなに)祝ってもらう機会があるなんて、私の声優人生に考えられなかったことなので、本当に感謝!」とファンに気持ちを伝えると、最後まで手を振りながらステージを後にした。
文=永田正雄
(C)AzumiBirthday2020
(C)2020 SANRIO CO., LTD.
リリース情報
3rdシングル「イツカノキオク/透明のペダル」
発売日:10月7日(水)
※TVアニメ「くまクマ熊ベアー」オープニングテーマ
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