櫻井孝宏、中村悠一も凄いと思った、神谷浩史の「おそ松さん」で見せた衝撃の演技！

TVアニメ「おそ松さん」第3期のBlu-ray＆DVD発売を記念したスペシャルイベント「フェス松さん'21」が、6月6日に東京・中野サンプラザホールで開催。おそ松役の櫻井孝宏、カラ松役の中村悠一、チョロ松役の神谷浩史、一松役の福山潤、十四松役の小野大輔、トド松役の入野自由に加え、トト子の遠藤綾、イヤミ役の鈴村健一、チビ太役の國立幸、デカパン役の上田燿司、ダヨーン役の飛田展男、ハタ坊の斎藤桃子、そして初参加となる第3期で登場した双子AIロボット・オムスビ役の山本和臣という総勢13名のメインキャストが集結した。

ゴージャスなカジノをイメージした今回のイベントは、アニメ第3期の第7話「こぼれ話集3」に登場した小野が演じる十四松知事による開会の挨拶からスタート。本編同様のとぼけた表情と意味不明な挨拶、そして絶妙のタイミングでツッコミを入れる司会役の櫻井の軽妙なやりとりで、場内は一気に「おそ松さんワールド」に変貌。そんな中でメンバー13人がステージに登場し、「ふりかえり松」と題したトークコーナーへ。「どの回の収録が一番『大変』でしたか？」という質問では、福山が第19話「すもう部屋」のアフレコで1人だけ後から収録したため、自分の演技が入る隙がなかったと明かすと、櫻井や入野も同エピソードの思い出を語った。中村は第8話「高尾山」で適当に歌った「山と俺」という曲を覚えておけと言われ、第17話「芋煮会」で同じように歌わされたことを振り返った。また、飛田もデカパンの新たな一面が描かれた第17話が印象深かったと語った。

「他のキャラの『このシーンは凄かった』と思うところ」という質問に対しては、櫻井が第20話「チョロ松記念館」での神谷の演技について「フィクションとノンフィクションの殴り合い」と評した一方で、中村も「衝撃の社会派問題作」として、かなりのお気に入りだと明かした。その言葉を受けて神谷は「フィクションだよ。一生懸命頑張ったさ」と胸を張った。山本は第12話「AI」で、6つ子役のメンバーが、とあるフレーズをすごく楽しそうに練習していた姿を見てテンションが上がったと笑顔で語った。また、小野は第21話「トトデレラ」での遠藤によるつぶやきを絶賛。観客が選んだ名シーンの中で、特に多かったというトド松のツッコミについて、入野は「(お笑いコンビの)粗品さんみたいな感じを意識してやった」と、演技プランについて明かす場面も。

続いて、TVアニメシリーズの脚本、シリーズ構成を務める松原秀が本イベントのために書き下ろした新作朗読劇「シン・こぼれ話集」がスタート。売り上げが減少した店に立つトト子と、彼女に法外な値段で魚を売り付けられるカラ松による「店番」、人と話すのが苦手という一松と心理カウンセラーに扮した十四松による「カウンセリング」など、計7話の新作ショートエピソードが披露された。双子のAIロボットを同時に演じるという難題を課せられた山本と、そこに容赦ないツッコミを入れ続ける神谷と福山による「壊れた？」では、会場からも堪えきれない笑いがあちこちから沸き上がった。

また、今回のイベントはカジノがモチーフということで、ミニギャンブルゲームのコーナー「稼げ！6つ子ダービー」も用意。最後までフラフープを回し続けられたメンバーが勝利する「無限フラフープ」、着ぐるみがワンバウンドさせたボールをキャストがカゴで受け止める「ワンバウンドキャッチ」など、4つの競技を6つ子キャストと着ぐるみペアで挑戦。各種目の勝者を最も当てた遠藤・國立ペアが見事賞金10万円を手にした。そして、昼の部のクライマックスでは、全員による「あーあ。なんかいいこと起きないかなー」の唱和の後、シリーズ6周年を記念して、新作アニメ制作と2022、2023年に全国の映画館にて期間限定公開の決定が発表された。

櫻井は「これだけ楽しくイベント開催できたのは、皆さんのおかげです。そして来てくださったからには、見てくださったからには、次につながるお知らせやおみやげがあったらいいんじゃないかと思って、先ほどの発表をさせていただきました。発表しちゃえば作るしかないので、松原さんが頑張ってくれると思うので、いいシナリオを皆さん期待していてください！」と新作への意気込みを語った。そして、最後は全員で「シェー！」とポーズを決めて、イベントの幕を下ろした。

文＝中村実香

(C)赤塚不二夫／おそ松さん製作委員会

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