上田麗奈石川界人らが結婚から始まる恋愛物語を声と表情で紡ぐ!

写真左から、上田麗奈、石川界人
写真左から、上田麗奈、石川界人

コミック、電子書籍を含むシリーズで累計300万部を突破した大人気小説「わたしの幸せな結婚」。母を失ったことをきっかけに不遇の日々を送る少女が、若き美青年軍人の元へ嫁入りしたことから始まる和風シンデレラストーリーの朗読劇が「鬼滅の刃」の栗花落カナヲ役などで知られる上田麗奈、「ハイキュー!!」の影山飛雄役などを演じている石川界人をはじめ豪華声優陣を迎えて、7月10日、11日に埼玉・ところざわサクラタウン ジャパンパビリオンホールAで開催された。

これからステージ上で紡がれるのは、古来より鬼や妖(あやかし)と呼ばれてきた"異形"を討伐する"異能者"を輩出してきた斎森家の長女・斎森美世と、冷酷無慈悲と噂の若き軍人・久堂清霞との恋の物語...と、ミステリアスな女性の声が告げる中、狐の面を手にした和装のキャスト陣の姿が浮かび上がる。ステージ中央に立つ美世役の上田と、清霞役の石川にスポットライトが当てられるが、2人の表情は見えないまま。会場内に謎めいた空気が満ち、花吹雪が舞う桜の大木の映像とともにタイトルが映し出されて朗読劇は始まった。

八木侑紀

「何よ、これ!こんなお茶、渋くて飲めないわ」と、静かな会場に響いたのは、八木侑紀が演じる美世の義理の妹・香耶のヒステリックな声。上田演じる美世は、消え入りそうな小さな声で「申し訳ありません」と頭を下げる。そこから、血がつながっているはずの父、義理の母、そして香耶が、美世につらく当たる場面が描かれていく。3人は上質な着物姿で階段状のステップに立つが、美世は最下段に粗末な着物姿でたたずむ、といったキャスト陣の出で立ちなどからも、一家の断絶ぶりが表現されていた。

西山宏太朗

そんな冷たい空気が流れる斎森家に姿を現したのが、西山宏太朗が演じる美世の幼なじみ・辰石幸次。優しくも温かな口調で美世に声を掛け、上田も笑顔を浮かべながら美世が彼に気を許していることを観客に伝える。しかし、美世の父が幸次と香耶の縁談話を告げた瞬間、上田の顔に絶望の色が走る。そして、畳みかけるように父から異能の名家、久堂家の若き当主・清霞の元へ嫁ぐように命じられる美世。そんな彼女の現在の境遇から抜け出せるわずかな喜びと、未来への諦めが複雑に絡んだ心情を上田は繊細な声の演技で表現していく。

場面は変わり、久堂家で清霞の身の回りの世話をしている、ゆり江に温かく迎えられて戸惑う美世。そこへ現れた石川演じる清霞は、頭を下げている美世を観察して、ふっと息を吐いてから冷たく鋭い声で「顔を上げなさい」と命じる。初めて見る清霞の美しさに美世が心奪われる瞬間を、上田は表情と声優ならではの息遣いを駆使した演技で鮮やかに描き出していく。その直後のシーンでは幼い頃の美世が、亡き母の形見を全て義母に捨てられた上、蔵に閉じ込められた過去を、彼女が見る悪夢として描写。美世がいかにして絶望の中で生きるようになったのかを、上田の圧倒的な演技力で表現し、その切実な嘆きで観客の心をわしづかみにした。

久堂家での心穏やかな生活の中で、少しずつ本来の自分を取り戻していく美世。彼女の細やかな気配りや健気さに触れ、心引かれていく清霞の変化を石川は声だけでなく、豊かな表情でも表現していく。そんな石川に呼応するように、上田も清霞の存在によって輝きを増していく美世を、表情を交えて、そして華やかな桜色の訪問着に着替えて演じきった。

「朗読」を意味する「READING」と、「楽園」を意味する「UTOPIA」の両単語を組み合わせて名付けられた新しいエンターテイメント「READPIA」シリーズとして上演された本公演。上田や石川といったキャスト陣の声が、物語にまた新しい魅力を加えたことが実感できるステージとなった。

文=中村実香

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公演情報

朗読劇『わたしの幸せな結婚』公式サイト
カドカワストア(「わたしの幸せな結婚」グッズ発売中)

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