6期の放送を2022年秋に控えるTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」。同シリーズ初となる、敵<ヴィラン>キャストのみが出演するスペシャルイベント「第一回 敵<ヴィラン>連合総会」が、11月21日に東京・立川ステージガーデンにて開催された。今回は昼の部の模様をレポートする。
開演前には、トガヒミコ役の福圓美里、トゥワイス役の遠藤大智、Mr.コンプレス役の最上嗣生による軽妙な注意事項アナウンスが流れ、会場を埋め尽くしたファンの期待感が高まる。そんな中、ステージに響いたのは「僕のヴィランアカデミアラジオ『ありがとう 敵<ヴィラン>連合です』主張版!」という、主人公・デクの宿敵・死柄木弔役の内山昂輝と荼毘役の下野紘の声。続いて、ブラックスーツとネクタイ姿の2人が登場すると、客席から大きな拍手が送られた。続いて、福圓美里、遠藤大智、最上嗣生、そしてスピナー役の岩崎了もステージに登場。全員、ブラックフォーマルに身を包んでの登壇となった。
お便りコーナーでは、"オール・フォー・ワン大好きっ子"さんからの「大切な約束に遅刻してしまいました。上手い言い訳の一言を教えてください」という質問を紹介。電話番号が書いてあるということで、通話を始めると渋い男性の「はい」という声が会場に響く中、スクリーンに「こんにちは。"オール・フォー・ワン大好きっ子"です」と言う自己紹介をする、オール・フォー・ワン役の大塚明夫が登場。「街を破壊してしまって...タルタロスってところに捕まっていて。これから脱走します」という、アニメ本編さながらの大塚の宣言に会場が盛り上がる中、ラジオ出張版は終了。
続いて、ヒーロー側のキャストである緑谷出久役の山下大輝と爆豪勝己役の岡本信彦からのビデオメッセージを上映。敵<ヴィラン>キャスト陣のテンション、イベントや朗読劇の内容などを予想して盛り上がっていた。そして、大塚も含めた出演者全員がステージに改めてそろう中、「第一回 敵<ヴィラン>連合総会、開幕!」という内山の掛け声で"イベントがスタートした。
「敵<ヴィラン>連合ヒストリア」と題したコーナーでは、これまでの敵<ヴィラン>連合の歩みをたどった。「黎明期」と銘打った1~2期を内山が振り返った後、「胎動期」では第41、42、45、60話、「混沌期」では第73、77話、そして「羽化期」では第110、112話での各名シーンを生朗読で再現。特に第77話の生アフレコでは、死柄木がオーバーホールに発する「頑張ろうなぁ」というセリフを、アニメ本編と異なるテンションで披露した内山。その圧巻の演技にキャスト陣も興奮を隠せない中、内山は「一つとして同じ『頑張ろうなぁ』が出てこないんです。何が出てくるが自分でも分からない」と明かした。そんな彼に、大塚は「天才的ですね。前から注目していましたけど、死柄木弔でホレ直しましたね」と絶賛した。
今までアニメ「僕のヒーローアカデミア」にこれまで登場した敵<ヴィラン>たちの紹介ムービーを上映した後は、オリジナル朗読劇がスタート。食べ物に困るほど活動資金不足な敵<ヴィラン>連合一同が、ある富豪の別荘から3枚の高価な絵を盗み、換金しようと企む物語が繰り広げられた。
最後のあいさつでは、岩崎が「これからの第6期、一役者としても視聴者としても、今後の展開を楽しみにしています」とコメント。最上は「大変なご時世ですが、こんなにいっぱいいらしていただいて、とても良い...敵<ヴィラン>だから"悪い"時間を過ごさせていただきました」と微笑んだ。遠藤は「第一回ということは、第二回があるかもしれないですもんね。それは皆さんのお力をぜひ貸していただければと思います」と、次回開催への期待を口にした。福圓は「私たちも裏でちょこちょこ話したりして、敵<ヴィラン>の結束も強まりました。これからも敵<ヴィラン>を応援してください!」と呼び掛けた。
下野は「きっとまた、こういう機会があるんじゃないかなと思っておりますので、これからも敵<ヴィラン>をよろしくお願いします!」とパワフルにアピール。大塚は「これからの展開に胸をワクワクさせておりますので、皆さんも頑張って盛り上げていただきたいと思います」と笑みを浮かべた。そして最後に、内山が「まさかの敵<ヴィラン>のラジオ、まさかの単独のイベント。ここまで来たら劇場版を目指しましょう!まずは短編、そして長編、次は舞台あいさつでお会いしましょう!」と、さらなる敵<ヴィラン>の活躍を宣言し、イベントの幕を下ろした。
文=中村実香
(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
放送情報
僕のヒーローアカデミア
放送日時:2022年1月19日(水)18:00~ほか
※毎週(月)~(金)18:00~ほか
チャンネル:アニマックス
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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