下野紘、花澤香菜、川田紳司、久野美咲ら豪華キャストが集結！アドリブ満載の「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介と朗読の会-」

初の法廷バトルゲームとして多くの人に愛されてきた「逆転裁判」シリーズ。同作に出演している豪華声優キャストによる朗読劇を始め、キャストとゲストによるトークコーナーが行われた「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介と朗読の会-」が8月12日にJ:COMホール八王子にて開催された。

影ナレには川田紳司と久野美咲が登場し和やかな掛け合いで会場の緊張を解いた後は、「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」に収録されている第2話「吾輩と霧の夜の回想」で昼公演の幕が上がった。司法留学生としてロンドンへと訪れた駆け出しの弁護士・成歩堂龍ノ介がシャーロック・ホームズと出会い、弁護士として活躍していくところからスタート。まずは成歩堂龍ノ介役の下野紘、シャーロック・ホームズ役の川田、アイリス・ワトソン役の久野、ナレーションとしてゲストの近藤孝行らの語りで、夏目漱石が同じ下宿先に住むペテンシーの事件に巻き込まれてしまうという「下宿の幽霊事件」が描かれた。

そこから御琴羽寿沙都役の花澤香菜も合流し、事件の被害者である女性と面会を果たすが、その後また新たな事件が起こる。夏目漱石役で登場した竹本英史がポーズを決めたり、変顔を披露したりとすると会場から大きな拍手が送られる中で、ホームズの「論理と推理の実験劇場」と呼ばれる推理パートでは原作さながらの熱い言葉のせめぎ合いを堪能することができた。

後半にはシリーズの生みの親である巧舟が書き下ろした新エピソードとして「《朗読の会》の怪」が上演された。大日本帝国で開催される朗読会にホームズとアイリスが出演者として招かれたところから物語は始まるが、さっそく事件が勃発。この朗読会が行われた劇場で、ホームズのトンカツ弁当が盗まれてしまった。その犯人を夏目漱石だと目星をつけたホームズは裁判で決着をつけることに。裁判長役として髭をつけた近藤のアドリブや漱石役の竹本の原作さながらのアクションで会場を大いに湧かせるなど、多くの見どころがあった。最後は龍ノ介の推理で裁判は無事に決着がつき、恒例の「異議あり！」のフレーズを会場中に響かせた。

朗読の後はキャスト陣によるトークコーナーへ。司会を務めた竹本から感想を聞かれると、下野は「フルキャストで朗読劇をやったことがないので、今回みんなで一緒にやれて面白かった」、花澤は「改めてこんな空気だったんだって感じられて嬉しかったです」、川田は「一緒に会話するのが楽しいですよね。キャラクターが蘇るし、会場でみなさんとお会いすると『逆転裁判』と『大逆転裁判』が愛されているんだなという熱量が伝わってきてやっていて楽しかったです」、印象的なシーンが多かった竹本は「自由にやっているように見えて、実は台本通り」と多くが台本通りの演技だったとコメントした。前説について触れられた久野は「リハーサルの時は完璧だったのに、本番になると途端に言えなくなってしまってまだまだですね...」と反省の弁を述べると、花澤が「あれで和んだんじゃない？」とすかさずフォローするなど、終始和やかなトークが届けられた。

最後には近藤が「『大逆転裁判 』には自分は絡んではいないんですけど、温かく迎え入れていただきましてありがとうございます。嬉しかったです」、竹本は「引き続き応援をよろしくお願いいたします」、久野は「朗読中は客席のほうが見れなかったんですけど、3階の奥までこんなにたくさんの方がいらっしゃってるんだというのを見れて嬉しかったです」、川田は「魅力的なホームズのことをまた演じることができて光栄ですし、ファンのみなさまの熱を共有できたこの機会が本当に有り難く、そして嬉しく思います」、花澤は「『大逆転裁判』シリーズをこうしてフィーチャーしていただいて朗読劇をやれることが嬉しかったです。今後とも応援よろしくお願いいたします」、下野は「動きもつけた状態で、いろんな方に楽しんでもらえるような素敵なコンテンツなんだなと思いましたし、また別の話でもできるんじゃないかと個人的には思ったので、またやれる機会があればいいなと思いつつ、その時はまたみなさんと一緒に『異議あり！』『異議なし！』を言っていきたいなと思いますので、またご来場いただけたらなと思います」と次回作についても匂わせつつ、集まってくれたファンへ感謝を述べた。

取材・文＝川崎龍也
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