ここ数年、アジアを中心に旋風を巻き起こしているBL&ブロマンスドラマブーム。その中でも2019年の中国産ファンタジー時代劇「陳情令」は、中国での視聴回数が100億回を突破するほどの大フィーバー。2021年に上陸した日本でも、オーケストラコンサートが開催されるなど抜群の人気を誇っている。
中国の作家・墨香銅臭が2015年に発表した小説「魔道祖師」を原作に、様々なメディアミックス展開のひとつとして実写ドラマ化された「陳情令」。対照的な性格だが、固い絆で結ばれた2人の青年が怪しげな事件の謎を解き明かすべく、運命に立ち向かう物語が繰り広げられていく。
中国史劇ならではの浮世離れした優美な世界が広がる本作。大きな見どころの一つが、キャラが立った登場人物たちだ。ともにアイドル出身で、絢爛な世界観にマッチしたルックスの持ち主であるシャオ・ジャンとワン・イーボーが、圧倒的なビジュアルで体現した主人公コンビをはじめ、個性豊かな人物たちが多数登場するため、推しを見つけて楽しむこともできる。サブキャラクターが主役のスピンオフ映画『生魂』と『乱魄』が作られていることもそのことを証明していると言えるだろう。
そんな「陳情令」が4月13日(水)深夜よりWOWOWプライムにて新たに日本語吹替え版として初放送。日本の声優たちによって新たな世界を紡がれるが、やんちゃで楽観主義者の魏無羨を木村良平、ストイックで寡黙な藍忘機を立花慎之介がそれぞれ演じ、何もかもが正反対な2人が互いに距離を縮め合っていく美しい様を、麗しい声色で表現する。
また、『生魂』でもスポットを当てられている魏無羨の友人"鬼将軍"こと温寧には島崎信長(※「崎」は正しくは「立さき」)、『乱魄』の主人公で五大世家の一つである聶家の兄弟、激情家の兄・聶明玦を白熊寛嗣が、穏やかな弟・聶懐桑を花江夏樹が演じ、人気キャラクターたちの魅力的なクセを巧みに浮かび上がらせていく。
さらに、義兄弟として育った魏無羨に複雑な感情を抱える江澄を緑川光、包容力のある義姉・江厭離を早見沙織、江厭離の息子で我儘放題な性格の金凌に梶裕貴。藍忘機と関係のあるキャラクターでも、温厚で優しい性格の兄・藍曦臣に森川智之、正義感があり活発な後輩・藍景儀に斉藤壮馬...と、枚挙にいとまがないほどの人気と実力を兼ね備えた声優たちが、独特のファンタジックな世界観を築き上げている。
なぜこれほどの大物たちが声を担当しているのか?と疑問に思うかもしれないが、実は彼らキャストは「陳情令」のアニメ版である「魔道祖師」の声優を担当しており、ドラマでも同じ役を続投しているのだ。
役への理解度も抜群のアニメ版メインキャストのほとんどが名を連ねている今回の日本語吹替え版。オリジナル版を見た人も未見の人も、その親和性の高さゆえ、作品の世界に没入できることだろう。
文=HOMINIS編集部
放送情報
陳情令[吹替版]
放送日時:2022年4月14日(木)0:30~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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