華やかさと存在感をあわせ持つ中低音ボイスで知られる声優・関智一。現在は国民的アニメ「ドラえもん」の骨川スネ夫/スネ夫役として有名な彼は、「機動武闘伝Gガンダム」のドモン・カッシュ役や「鬼滅の刃」の不死川実弥に代表される熱血系にはじまり、「Fate/stay night」のギルガメッシュや「呪術廻戦」のパンダに代表される、ひょうひょうとした佇まいが魅力の人ならざる存在など、キャリアを積み重ねるなかで多彩なキャラクターを次々と演じ、日本を代表する実力派声優として、幅広い層のファンから圧倒的な支持を得ている。
声の仕事以外にも、劇団「ヘロヘロQカムパニー」を主宰する俳優としても活躍中の関は、TVドラマにも精力的に出演。2021年放送の「桜の塔」では、玉木宏演じる主人公の上役を熱演しているほか、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では土御門通親役として登場。その美声と怪しげな存在感で、視聴者に鮮烈な印象を残した。そんな彼がナレーションする世界の各分野で活躍する巨大な機械を紹介するシリーズ「仰天!メガマシン」が、ナショナル ジオグラフィックで放送される。
空想科学を現実にした宇宙の巨大建造物や、海や空で活躍する巨大な機械。そして、氷の世界の暮らしを支える特大マシンや、掘削現場で働く超巨大車両など...。人類は飽くなき野心を満たすため、数々の巨大な機械を作り出してきた。その圧倒的な大きさの機械はどんな仕組みになっているのか。巨大な機械の裏に隠された、最先端技術とエンジニアリングの極みを全6話構成で探る。
第1回の「宇宙へいざなうメガマシン (原題: Astronomical Engineering)」では、宇宙最大の構造物である国際宇宙ステーション(ISS)やそこへミッションスペシャリストたちを送り届けたスペースシャトル。スペースシャトルを発射台へ運んだ特大車両にその走行を可能にした特別な道路。そして太陽系のはるか遠くの観測を可能にした超大型望遠鏡など、人類と宇宙の距離を縮めた巨大な機械の数々と、その裏にある驚きの技術を紹介する。
さまざまなアニメや俳優活動では、自身が演じる役柄のどんな小さな心の動きも繊細に表現してきた関だが、本作ではその圧倒的な演技力をあえて封印したかのように、感情のゆらぎが感じられないナレーションを披露。声のトーンは無機質ながら、彼の声の美しさと滑舌の良さが際立ち、聞き取りにくいことが多い専門用語もすんなりと耳で理解できるなど、声優としての実力をしみじみと堪能することができるはずだ。
人類の叡智を結集させたメガマシンの活躍ぶりと、その開発を支えた技術を知ることができる本シリーズ。関の美声とともに、巨大な機械が持つロマンを堪能して欲しい。
文=中村実香
放送情報
仰天!メガマシン「宇宙へいざなうメガマシン」
放送日時:2022年8月24日(水) 12:00~
チャンネル:ナショナル ジオグラフィック
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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