北大路欣也が語る「藤沢文学」の神髄

藤沢周平の小説を原作に、老境の人間模様を温かな視点で描く、北大路欣也主演の時代劇シリーズ「三屋清左衛門残日録」。最新第6作は、「闇の顔」(新潮文庫『時雨のあと』所収)と「桃の木の下で」(同『神隠し』所収)と『三屋清左衛門残日録』(文春文庫刊)の世界を融合させた物語となっている。

自身の矜持をかけて正義を貫こうとする男に訪れる悲劇と、葛藤を抱えながらも事件解決に挑む清左衛門の姿を描き、親と子の関係性などを含め、現代にも通じるテーマや世界観が堪能できる一作となっている。

「"静かに生きる力強さ"が藤沢先生の作品のテーマの1つですが、与えられた役目に対してやり切ろうとする気持ちを持つ清左衛門にもその血が通っています。ある意味、理想の人物です」。これまでに数多くの役を演じてきた北大路欣也だが、「"いつか演じてみたい"という思いがかなって今があります。役を演じるという感覚はなく、メイクして衣装を着たら素直に物語に入っていけるんです」と、清左衛門は特別な存在であるという。シリーズ第6作となる今作の見どころについては、「本当の優しさ」と即答。「誰と接しようとも、相手の人生や抱えているものを理解してあげられる優しさがいかに大事か。誰もが持っていなければいけないテーマでもあると思うんです」と語った。

<プロフィール>
1943年2月23日生まれ、京都府出身。1956年に映画『父子鷹』でデビュー。『仁義なき戦い』シリーズをはじめ、「華麗なる一族」「剣客商売」「刑事7人」シリーズなどに出演。'23年1月公開の『THE LEGEND & BUTTERFLY』では斎藤道三を演じる。

【ストーリー】
孫の成長に喜びを感じながら、平穏な日々を送る清左衛門。ある日、墓地に向かう葬列に一人の農民が割って入る暴挙を目にする。その農民は20年前、清左衛門の前で藩主へ何事かを直訴したが事ならず、武士を辞めた赤松東兵衛だった。さらに、その葬列の亡きがらが、大関助太夫の養子となっていた赤松の実子で、数日前に城内で起きた刃傷沙汰で斬殺されたことを知る。事件が不自然な形で片付けられようとしていることを不審に思った清左衛門が、20年前の一件との関わりを調べようと動き出した矢先、新たな悲劇が起きた。

編集・文=田中隆信 撮影=江藤海彦

放送情報

三屋清左衛門残日録 あの日の声
放送日時:2023年1月14(土)19:00~
チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

最新の放送情報はスカパー!公式サイトへ

この記事の画像

キャンペーンバナー

記事に関するワード

この記事をシェアする

関連記事

関連記事