King Gun・井口理が初主演映画「ひとりぼっちじゃない」で見せた可能性

ロックバンド「King Gun」のボーカル、キーボードを担当するミュージシャンの井口理。近年はアーティスト活動だけではなく、映画「劇場」や「佐々木、イン、マイマイン」、「余命10年」などに出演し、俳優としての活動も行ってきた。そんな井口が、初主演を務めた映画が「ひとりぼっちじゃない」だ。

映画初主演となった井口理
映画初主演となった井口理

(C)2023「ひとりぼっちじゃない」製作委員会

井口はカリスマ的な人気を誇り東京ドーム公演などを行ってきた「King Gun」のボーカリストとして圧倒的な存在感を持つ。そんな彼が、「ひとりぼっちじゃない」では、自意識に囚われてしまい、人付き合いが苦手な歯科医師のススメという役に挑んだ。

メガホンをとったのは原作者でもある伊藤ちひろ。ススメという役は「井口しかいない」と出演を熱望したという経緯がある。井口自身、俳優として作品に出演した経験はあったものの、主演として作品を担うのは初めてだ。

原作には、ススメという人物の心理描写がしっかりと描かれていたが、映画では多くを語らず、非常に余白の多い芝居が要求されるようなキャラクターになっていた。演じるうえで、はっきりとした感情を表現する方が正解は見つけやすい。本作のススメのように、あまり感情を露わにせず、余白で人物を立体的に作ることは難易度が高い。

しかも演技経験はあるものの、本業はミュージシャンである井口。自身もインタビューでは、相当役柄について思いを巡らせたと話していた。実際、ススメが思いを寄せる馬場ふみか演じる宮子も、ススメ以上にバックボーンが描かれていないというキャラクター。

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放送情報【スカパー!】

ひとりぼっちじゃない
放送日時:1月6日(土)22:15~ほか
放送チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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