「巻き込まれ型ヒーロー」が誰よりも似合う!坂口健太郎の最新主演ドラマ「CODE―願いの代償―」

(C)ytv

坂口は、韓国ドラマのリメイクだった「シグナル 長期未解決事件捜査班」と同じように、正義感の強い刑事役を好演。「シグナル」も過去が書き換わっていくというSF的なストーリーだったが、不可思議で理不尽な状況に直面する役柄が似合う。まっすぐに謎に立ち向かって突進する段階と、次第に真相に近づいて戸惑うさま、そして絶望して涙するという変化を、リアルな表情で演じ分けられる坂口は、まさに「巻き込まれ型主人公」にぴったりだ。

一時期、藤原竜也がたびたび演じ、「どうしてなんだよっ」と大声で叫んでいたような役どころなのだが、坂口が演じる場合は、よりリアルで落ち着いたスタイルゆえに、視聴者がどっぷりと共感できるようになっている。

「CODE」の他のキャストには、「ブラッシュアップライフ」で好演した染谷将太、NHK版「大奥」で存在感を示した松下奈緒、坂口とは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも共演した堀田真由(坂口が主人公・北条義時の息子役、堀田が義時の妻役)、2024年1月クールドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」に出演中の玉山鉄二らが顔を揃える。いったい誰が信用できて、誰が敵なのか...。旬の俳優たちによる緊迫したやりとりが、スリルを生み出していく。

終盤、「CODE」の真の目的とシステムの運営者が判明する場面にはどんでん返しがあり、ショッキングだ。人が指令で殺し合うという「デスノート」のような設定だが、ファンタジーではなく現実的に説明がつき、それだけに高度なIT社会となりつつある現代へのリアルな警鐘にもなっている。

文=小田慶子

この記事の全ての画像を見る

放送情報【スカパー!】

CODE―願いの代償― 一挙放送
放送日時:2024年2月25日(日)10:50~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物