「西部警察」の系譜を受け継ぎ、渡哲也舘ひろし神田正輝ら石原軍団の俳優たちが躍動する異色作「ゴリラ・警視庁捜査第8班」

「ゴリラ・警視庁捜査第8班」(ホームドラマチャンネル)
「ゴリラ・警視庁捜査第8班」(ホームドラマチャンネル)

1989年から90年にかけて、テレビ朝日系でオンエアされたドラマ「ゴリラ・警視庁捜査第8班」は、大ヒット作「西部警察」シリーズの後を受けて製作された。いわゆるポリス・アクションドラマという範疇だが、当時人気を博したシルヴェスター・スタローン主演の映画「ランボー」など「傭兵モノ」の影響を受けた作風が特徴だ。コマンド色を押し出した無国籍アクションを意識してか、舞台となる第8班の設定も、警察組織から独立した傭兵部隊として描かれており、登場人物がコンバットスーツを着用してド派手な兵器をぶっ放すなど刑事ドラマというより、戦争映画を思わせる大掛かりな場面が展開する。

サングラスをかけ強面の渡哲也
サングラスをかけ強面の渡哲也

(C)石原音楽出版社

第8班の主要メンバーは以下の4人。班長の倉本省(渡哲也)は、元警視庁捜査一課の敏腕刑事。警察と暴力団との癒着を暴いたことで孤立して辞職し、西伊豆で漁師生活を送っていた。しかし、かつて逮捕に失敗したテロリスト・秋葉(原田芳雄)に漁師仲間を殺されたことから警視庁に復職。新設された第8班の班長に着任する。倉本の要請で加入した伊達健(舘ひろし)は、クールなタフガイ。刑事を辞めてマニラにいたが警察に復職した。実家は長野のりんご農家で、家出同然で上京した過去のエピソードなども語られる。毎回登場する伊達の愛車三菱・スタリオンは特注のガルウイングドア仕様で、当時もカッコいいと話題になった。

続いて、風間有悟(神田正輝)も復職組。台湾が舞台となった第1話で、倉本たちよりも先に現地入りし、颯爽と登場する。北京語に堪能で財テクが得意な異色キャラで、当初は軽妙でコミカルな3枚目的位置づけだったが、後半は髭を剃って二枚目的なキャラにシフト。女性との悲恋エピソードなども描かれる。神田は車の運転がプロ級の腕前で、作中でドリフトやスピンターンを披露するなど、そのドライビングにも注目だ。最年少の刑事・谷川竜太郎(谷川竜)は、体力自慢で射撃も得意。演じる谷川は、これがデビュー作で、役名も芸名にちなんだものになっている。モデル出身らしい長身で端正な顔立ちの華のある俳優だったが、早期に俳優を引退して後に実業家に転じている。

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放送情報【スカパー!】

ゴリラ・警視庁捜査第8班
放送日時:3月31日(日)スタート 毎週(日)0:30~

放送チャンネル:ホームドラマチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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