米倉涼子が国税局査察官を好演！脱税者との宿命のバトルを描く「ナサケの女～国税局査察官～」

米倉涼子のヒット作といえば、「私、失敗しないので」が決め台詞の「Doctor-X 外科医・大門未知子」。米倉が演じる主人公・大門は派手なファッションながら、病院では冷静沈着な外科医で、そのクールな姿が視聴者を虜にした。
そんな米倉が、東京国税局に勤める破天荒な「マルサ」を演じたのが主演ドラマ「ナサケの女～国税局査察官～」(2010年)だ。脚本を手掛けたのは「Doctor-X 外科医・大門未知子」と同じく中園ミホで、米倉の一匹狼的なヒロイン像がブレイクしたのは、本作が引き金といっていいかもしれない。

高額所得者の脱税者を容赦なく追い詰めていく主人公・松平松子の決め台詞は、「脱税するヤツは日本の道路を歩くな！」。ミリタリー調のジャケットに胸元が深めのインナーを合わせ、ダメージジーンズにヒールの高いブーツを履いた松子は国税局の問題児で、彼女の安らぎの場所であるオカマバー「鉄子の部屋」の鉄子ママ(武田鉄矢)からも"ジャングル娘"とあだ名をつけられている。査察部長・新田(柳葉敏郎)の号令のもと一斉に行われる「強制捜査」の緊迫感や、査察官の地道で過酷な仕事を描きつつ、お金にまつわる人間ドラマにも踏み込んだ本作。米倉のやんちゃで痛快な演技が冴えている。

■怖いもの知らずの査察官を米倉がアクティブに演じる

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