吉沢亮の迫真の演技が心に響く...橋本愛との夫婦愛や、草なぎ剛との主従関係など、心揺さぶる名演を生んだ大河ドラマ「青天を衝け」

様々な出会いと別れを生む4月からの新シーズン。多くの社会人にとっては心機一転、新年度の始まりでもあるが、今期は2004年以来、20年ぶりとなる新紙幣の発行が7月3日(水)に控えている。「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一(1万円札)、日本初の女子留学生としてアメリカで学んだ津田梅子(5千円札)、破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎(千円札)に切り替わる新紙幣において、ある意味、最も話題となった人物といえるのが、渋沢栄一の存在だ。

新たな1万円札の顔となった渋沢栄一の名著「論語と算盤」
新たな1万円札の顔となった渋沢栄一の名著「論語と算盤」

今なお多くの経営者や起業家に読み継がれる1916年刊行の名著「論語と算盤」の著者としても知られる渋沢だが、この本が書かれた大正の初めは、どんな時代だったのか?そんな近代日本経済の歴史を紐解くきっかけとしても反響を呼んだ作品が、2021年に放送されたNHK大河ドラマ第60作「青天を衝け」だ。

日本資本主義の礎を築いた実業家として広く知られている渋沢栄一だが、その波乱万丈な生涯を描いた一代記「青天を衝け」では、百姓の家に生まれながらも、尊王攘夷の志士として目覚め、幕臣へとのし上がる激動の青年期を、特に手厚く描いている点が特徴だ。

主人公・渋沢栄一を演じるのは、大河ドラマ初主演となる吉沢亮。百姓から幕臣、官僚、そして実業家と、次々にステージが変わっていく13歳から91歳までの栄一を見事に演じ切り、大きな時代のうねりに翻弄されながらも懸命に生き抜いた"近代日本経済の父"の生き様をリアルに浮かび上がらせた。

幼くして商売の面白さに目覚めると、官尊民卑が蔓延る封建制度に怒りを覚え、国を変えるために波乱に満ちた人生を選択していく栄一。倒幕活動に失敗しても挫けず、信念を貫くためなら真逆の立場にも身を置くなどトライ&エラーを繰り返すエネルギッシュな人間性を、吉沢は圧倒的な熱量で目に宿る希望から怒りまでを表現。撮影当時27歳だった吉沢は、体重を増やして貫禄ある老年期も体現するなど、様々な時代の渋沢を巧みに演じ分けてみせた。

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放送情報【スカパー!】

大河ドラマ「青天を衝け」
放送日時:2024年4月5日(金)0:00~
※毎週(火)~(土)0:00~
100分de名著 渋沢栄一『論語と算盤』
放送日時:2024年4月15日(月)~18日(木)9:00~

チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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