美空ひばりの子役時代の出演映画「母を慕いて」で見る、彼女の大スターたるゆえん

「母を慕いて」(衛星劇場)
「母を慕いて」(衛星劇場)

不世出の歌姫、美空ひばり。美空ひばりといえば、荘厳なステージングと圧倒的な歌唱力で魅せる「歌謡界の女王」と呼ばれた頃の姿を想起する方がほとんどだろう。だが、9歳でデビューしたひばりはすぐさま人気となり、3年後には映画に初出演。12歳で映画の主演を果たした生粋の映画スターで、終戦後の昭和の日本を元気にした立役者の一人だ。

舞妓姿の美空ひばり
舞妓姿の美空ひばり

(C)1951 松竹株式会社

そんな彼女は、14歳の時に出演した映画「母を慕いて」(1951年)において、日常のシーンでの誰からも愛されるかわいらしさと、歌唱シーンでの圧倒的な存在感から生み出されるギャップで、"大スターたるゆえん"をまざまざと見せつけている。

この映画は、阿木翁助の原作を斎藤寅次郎監督が映画化したもので、親子の絆、家族愛を描いたヒューマン・ドラマ。瀬戸内海の小島で、勘三(坂本武)・おつな(沢村貞子)夫婦に育てられた弥生(ひばり)は、生みの母で、京都の祇園に料亭を持った夏江(坪内美子)に引き取られる。弥生が夏江の元で舞妓になることを夢見て幸せに暮らしていると、ある日、実の父・進(日守新一)が弥生を引き取りにやって来る。夏江は「弥生を良家の娘として学問をさせて世に出したい」という思いから、嫌がる弥生を説得し、東京の進の元へ送り出す。だが、東京での暮らしは弥生にとって生きづらいものだった、というストーリー。

ひばりは、大人の勝手な事情で振り回されながらも希望を持って健気に懸命に生きる少女を熱演。瀬戸内海の島、京都、東京とめまぐるしく環境が変わっていくという早い展開の中、弥生が変化していくさまを繊細に描いて、少女の芯の強さや愛情深さ、忍耐強さなどを表現している。

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放送情報【スカパー!】

母を慕いて
放送日時:8月1日(木)20:00~
放送チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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