美空ひばりの「生涯最高のステージ」から見る、歌謡界の女王たる姿

美空ひばりコンサート「芸能生活35周年記念リサイタル 武道館ライヴ」(衛星劇場)
美空ひばりコンサート「芸能生活35周年記念リサイタル 武道館ライヴ」(衛星劇場)

永遠の歌姫、美空ひばり。敗戦後の暗い日本をその歌声で明るく照らし、人々に元気と活力を沸き立たせた稀代の大スターだ。飛び抜けた歌唱力と存在感で歴史に名を刻んだ不世出の天才歌手で、彼女の歌はいつの時代においても聴く人の心を震わせる。スターがめまぐるしく変わる流行り廃りの激しい歌謡界において、なぜ彼女が「歌謡界の女王」としてトップを走り続けてこられたのか?それはひとえに彼女が常に進化し続けていたからに他ならない。

8歳で初舞台を踏んだ後、天才少女歌手として名を馳せ、11歳でレコードデビューを果たし、2枚目のシングル「悲しき口笛」が大ヒット、当時の史上最高記録を更新する45万枚を売り上げ、国民的な人気を得る。以降、「東京キッド」「リンゴ追分」「お祭りマンボ」など数々のヒット作を世に送り出し、国民的スターの階段を一気に駆け上がった。1954年、17歳で「第5回NHK紅白歌合戦」に初出場し、1957年の第8回から1959年の第10回までと、1963年の第14回から1974年の第23回までの、出場18回の内13回トリを務めた。1970年の第21回では、紅組司会と大トリの兼任を果たした。

デビュー後すぐに国民的な人気を博し、一躍スターの仲間入りを果たすが、その後の芸能人生は決して順風満帆とは言えない。肉親との別れやスキャンダルなど多くの存亡の危機にまみえながらも、不死鳥のごとく甦るたびに携えていたのは歌だった。暗いニュースを吹き飛ばすほどの楽曲を携え、世に有無を言わせない"圧倒的にいいもの"を提供することで、その存在感を維持していたといえる。そこには、奇跡の声と歌唱力という天から与えられたものに加え、古いものにしがみついているのではなく常に新しいものを追い求める探究心と、それに見合うパフォーマンスのためのたゆまぬ努力、現状にあぐらをかかず常に研ぎ続けたチャレンジ精神があればこそだ。

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放送情報【スカパー!】

美空ひばりコンサート「芸能生活35周年記念リサイタル 武道館ライヴ」
放送日時:2024年1月4日(木)18:00~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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