浜辺美波の特撮ヒロインとしての魅力!庵野秀明監督の世界観で好演を見せた「シン・仮面ライダー」

「シン・仮面ライダー」
「シン・仮面ライダー」

透明感溢れる演技で注目を集めた映画「君の膵臓をたべたい」(2017年)をはじめ、連続テレビ小説「らんまん」(2023年)など数々の話題作に出演してきた浜辺美波。世界的に大ヒットを記録した「ゴジラ-1.0」(2023年)での戦後日本を強く生きる美しきヒロイン・大石典子役も記憶に新しい。端正な顔立ちに華奢ながら可憐さと芯の強さを持つ浜辺は、昭和の世界観にハマる...そんな彼女のヒロイン性は、特撮作品との相性の良さも感じさせるが、特撮との親和性の高さを発揮した作品に「シン・仮面ライダー」(2023年)も挙げられるだろう。

9月7日(土)にWOWOWシネマで放送される本作は「仮面ライダー」の生誕50周年企画作品。石ノ森章太郎による原作漫画、1971年の放送開始から50周年を迎えたTVドラマという"原点"をリスペクトしつつ、現代に置き換えた新たなオリジナル作品となった。

脚本・監督を務めたのは、「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明。近年は「シン・ゴジラ」(2016年)や「シン・ウルトラマン」(2022年)など、一連の特撮映画に総監督や企画・脚本などで携わってきた。特撮への造詣が深く、少年時代には日本中の子どもたちと同じく「仮面ライダー」に憧れ熱中したという庵野監督が、長年のリスペクトを込め、現代日本における最高のキャスト・スタッフと共に心血を注いで、新たなる仮面ライダーの物語を生み出した。

庵野秀明が監督・脚本などを務めて映画化した「シン・仮面ライダー」
庵野秀明が監督・脚本などを務めて映画化した「シン・仮面ライダー」

浜辺が演じたのはヒロインの緑川ルリ子。ルリ子は謎の組織・SHOCKERに反旗を翻した女性。組織の人工子宮実験によって生み出された彼女は、生体電算機として育てられたため桁外れの情報処理能力を獲得している。また、もしもの時のために常にいくつものプランを準備している用意周到な性格だ。

プラーナの力によって得た力を、人類のためでなく個人のエゴに利用するSHOCKERのオーグメントたちに反抗し、父・緑川弘博士と共に組織から離反する。高い殺傷能力を持つオーグメントと化した本郷猛を洗脳される前に連れ出し、協力者として組織との戦いを開始。美しい顔が際立つクールな佇まいに、淡々とした口調で「他人を信じない」と宣言していたルリ子。しかし、戦い続ける日々の中で本郷の優しさに安らぎを感じて信頼を深めていく。

怒ったり甘えたりと、ルリ子が人らしい心を取り戻していく様を浜辺が丁寧に演じた。「私は常に用意周到なの」と不敵に微笑む表情も、華麗にこなすアクションシーンも魅力的で、守られるだけではない戦うヒロインを好演している。

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放送情報【スカパー!】

シン・仮面ライダー
放送日時:2024年9月7日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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