白石聖、25歳の節目の写真集で表現した自分らしさ「本来の私をお見せしたかった」

――訪れた場所で印象に残っているロケーションはありますか?

「ガンガラーの谷が一番印象に残っています。初めて訪れたんですけど、すごく神秘的でコダマが出てきそうな場所だなって思いました(笑)。そこにいるだけでマイナスイオンを感じられて、心が癒やされましたね」

――ご自身で特にお気に入りの写真はありますか。

「鏡の前で振り向いているカットがすごく好きです。これが撮れた時に現場でも「今のいいね」って盛り上がったんですよ。肩甲骨と首の筋がくっきり出てるのがお気に入りポイントです」

――25歳だからこそ見せられる大人な表情ですよね。

「確かにそうかもしれないです。前作で結構作り込んでいった気がしていて。もちろん笑顔のカットもあったとは思うんですけど、どちらかというとスッとした表情が多かったなと思います。今回の写真集はより本来の私に近いんじゃないかなと思います」

白石さんがお気に入りだと語る1枚
白石さんがお気に入りだと語る1枚

――撮れた写真の中にご自身でも意外なカットはありますか?

「お土産屋さんで撮った写真ですね。猫ちゃんの箸置きを手に持って撮影していただいたのですが、この猫ちゃんが我が家で飼っている猫にそっくりなんですよ。なので、もう買わずにはいられなくて、『買っていいですか?』って聞いて、記念に撮ってもらった1枚です。母はこの写真を見てすごくいいねって言ってくれて、友達に対して向けているような笑顔になってるんじゃないかなと思います」

――この写真もそうですけど、カメラマンさんとの信頼関係が写真を通して感じられますよね。

「そうですね。峠(雄三)さんとは何回かご一緒したことがあるのですが、撮影する時の空気感がすごく柔らかいんです。今回も『こうしよう』『ああしよう』というコミュニケーションを取るというよりも、私が勝手に動いているところを、いいタイミングでシャッターを押してくださるというか、阿吽の呼吸で撮っていただきました」

――25歳という節目を迎えて、改めて20代前半はどんな期間でしたか?

「すごくあっという間でした。10代の頃によく聞いていた時間が経つのはあっという間という言葉の意味を体感したというか、確かにって強く思った期間でしたね。色々な作品に丁寧に向き合っているつもりではありますが、だからこそ一瞬で過ぎ去っているなと感じることが多くて。だから、これから先もっと時間が経つのが早くなるって考えるとすごく恐ろしいです......!」

――30代に向けての目標はありますか?

「あまり言葉にしたりだとか、具体的な何かをあげるのは難しいんですけど、30代になった時に悔いの残らない生き方ができていたらいいなと思いますし、その先も自分らしく生きていきたいです」

取材・文=川崎龍也 撮影=MISUMI

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作品情報

白石聖 2nd写真集「unveil」
宝島社より発売中

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