内藤剛志が絶滅危惧種の堅物刑事を演じるドラマ「今野敏サスペンス 警視庁強行犯係・樋口顕 Season2」

⒞テレビ東京

「どんな小さな情報も見逃すな。必ず、どこかに手がかりはあるはずだ」が長年、刑事を続けてきた樋口の信条。第1話ではフリージャーナリストが殺害されたことで20年前に起きた殺人事件が再浮上する中、樋口は殺害現場の状況など細部にこだわり、粘り強い捜査で複雑な事件に絡む人間の心理も見抜いていく。そしてDIYクリエイターとしてYouTubeでも人気の生駒(篠田麻里子)と相棒の林(小林涼子)が事件に巻き込まれる回では"微物の辰見"という異名をとる鑑識が、作業中の現場への立ち入りを拒否。犯人の手がかりである確かな物証を提出し、樋口は証拠が揃いすぎていると首をかしげるも、辰見に刑事のカンを頼りに捜査をするのは絶滅危惧種だと言い返されてしまう。妻とネットメディアで働いている娘に加えて、職場でも強気の女性が登場する樋口。その対決(?)の行方にも注目だ。

■自宅謹慎を命じられた樋口。内藤の揺れ動く心理を表現した演技に注目

Season2では妻の恵子が所属するコーラスグループがリハーサルする会場で事件が起こる回もあり、いろいろ波乱万丈。中でも樋口が最も追い込まれるのは野球部の高校生が荒川で亡くなった事件だ。千住警察署は自殺だと断定するが両親は息子の首に傷があったことから他殺を主張。話を聞いた樋口と藤本も状況に疑問を抱き、野球部の顧問や部員に聞き込みをすることになる。しかし、管轄外ということもあり、樋口は上層部に注意勧告され、"秩序より大事なのは真実を明らかにすること"と主張するものの自宅謹慎処分に。貫いてきた信条がぐらつく心理を表現する演技が印象的だ。そして、樋口が精彩を欠いていることをすぐに見抜くのがSeason1に登場した衆議院議員の秋葉(吉田栄作)。難事件を解決しながらも、新たな気づきに再び、歩んでいこうとする内藤の深みのある演技が温かく滲みてくる。

文=山本弘子

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放送情報【スカパー!】

今野敏サスペンス 警視庁強行犯係・樋口顕 Season2
放送日時:10月13日(日)13:50~
放送チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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