「リーガル・ハイ」シリーズ、「半沢直樹」シリーズ、「VIVANT」など、数々の大作で主演を務めている俳優・堺雅人。堺といえば、「リーガル・ハイ」でのアクの強い弁護士・古美門研介から、「半沢直樹」での熱く信念のある半沢、「VIVANT」で演じた二重人格の乃木憂助など、強烈なキャラクターを具現化させることのできる稀有な役者である。
強烈なキャラクターというのは複数の強い特徴があり、一見演じやすいように感じられるかもしれないが、実はその強い特徴に"現実味を帯びさせる"というワンランク上の"説得力を纏った演技力"が必要不可欠。映像である以上、物語の中でキャラクターを生かすことができなければ成立しないし、生かすためには特徴を人物の枠内に抑え込む必要がある。だが、特徴はキャラクターの個性であるため強調しなければならない...。この二律背反な条件を両立させるほどの説得力をもった演技こそが、堺の俳優としてのポテンシャルの高さだといえる。
しかも、それをストーリーの中軸となる主人公でやってのけているのだから、驚くばかりだ。ドラマのスパイス的な存在として強烈なキャラクターが脇に配されていることはよくある。それは、たまにストーリーに干渉するだけであるから違和感は持たれにくいし、インパクトだけで表現すればいい。だが、主人公で初回から最終話まで表現し続けるというのは、ダッシュでマラソンを走り切るようなものなのだ。では、なぜそんなことが可能なのか?それは、堺が"受けの芝居"も一流だからにほかならない。そんな堺の"受けの芝居"が堪能できる作品が、10月28日(月)に日本映画専門チャンネルで放送される映画「南極料理人」(2009年)だ。
放送情報【スカパー!】
南極料理人
放送日時:2024年10月28日(月)20:15~、2024年11月9日(土)9:25~ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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