シェマー・ムーア主演の話題ドラマ「S.W.A.T.」のココに注目！

大型ポリス・アクション・ドラマとして注目を集める「S.W.A.T.」は、1975年にアメリカで放送され、日本でも人気を博したTVドラマ「特別狙撃隊S.W.A.T.」のリブート版だ。人種も階層もさまざまな大都市に成長した現代のロサンゼルスを舞台に、強じんで優秀なリーダー、ホンドー率いるロサンゼルス市警察所属の特殊武装戦術部隊、通称S.W.A.T.の活躍を描く。

現代アメリカの実情を反映させたキャスティング

今回で3度目の映像化となる本作は、映画『S.W.A.T.』（2003年）のキャラクター設定を踏襲。オリジナル版ではスティーヴ・フォレストが、映画版ではサミュエル・L・ジャクソンが演じたS.W.A.T.チームのリーダーで主役のホンドーに、TVドラマ「クリミナル・マインド」のデレク・モーガン役で人気を博したシェマー・ムーアをキャスティングした。ロサンゼルス市内でも貧困家庭の黒人が多く住む地区の出身で、今も同じ地区に住むという設定のホンドー。とりわけ黒人住民には高圧的になりがちなロサンゼルス市警察の警官たちとは異なり、彼らから多大な信頼を得ている彼を、シェマー・ムーアが圧倒的な存在感で体現している。

また、映画版からチームに加入した女性メンバー、クリス・サンチェス巡査もクリスティーナ・"クリス"・アロンゾと名前を変えて登場するほか、アジア系俳優のデヴィッド・リム演じるS.W.A.T.隊員ヴィクター・タンや、メキシコ系アメリカ人女優のステファニー・シグマンが演じるホンドーの恋人でもあり、彼の直属の上司にあたるジェシカ・コルテスといったキャラクターを新たに追加。多様な人種で構成されるようになった現代アメリカ社会の実情を配役にもしっかりと反映させている。

映画顔負けの熱くスタイリッシュなアクション

記念すべき第1話は、映画『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンが監督を務める。緊迫感ある銃撃戦や臨場感あふれるカーチェイス、凶暴な犯罪者との素手での直接対決など、ハリウッド映画に勝るとも劣らない大迫力のアクションは本作の大きな見どころだ。中でも、オープニングから全開で始まる犯罪者とS.W.A.T.との銃撃戦は「ザ・ユニット 米軍極秘部隊」「タイムレス」などを手掛けた作曲家ロバート・ダンカンによるスリリングなサウンドとも相まって、圧倒的なインパクトを視聴者に与えるはずだ。

日本語吹替版のボイスキャストも豪華！

字幕版と同時に日本語吹替版も同日放送される本作には、海外ドラマの吹替版ファン垂涎の声優陣が起用されている。主役のホンドー役には「クリミナル・マインド」でもシェマー・ムーアが演じたデレク・モーガンを担当した咲野俊介。そして、常に冷静沈着で適確な判断を下せるS.W.A.T.チームの頼みの綱的な存在でもあるデヴィッド・"ディーコン"・ケイ役で、映画や舞台などで活躍中の加藤和樹が、吹替版声優に初挑戦していることも話題を呼んでいる。

強盗、テロリズム、刑務所暴動、麻薬取引、ギャング抗争といった凶悪事件の収拾に、日夜果敢に挑んでいくS.W.A.T.チームの活躍を描く本作。現代のロサンゼルスで展開する、リアルかつ奥深いストーリーに注目してほしい。

文＝中村実香

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