2012年にドラマ「東野圭吾『分身』」(WOWOW)で女優デビュー後、舞台、ミュージカル、映画、CMなどさまざまな分野で魅力的な演技を披露し続けている上白石萌歌。映画「羊と鋼の森」(2018年)では、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、名実共に一流の俳優の仲間入りを果たした。また、ドラマ「義母と娘のブルース」(2018年、TBS系)では綾瀬はるか演じる主人公の義理の娘役を好演し、俳優としての演技の幅の広さを披露。現在公開中の、HYの名曲をモチーフに沖縄に住む高校生と、彼の後輩の女子の20年越しの恋愛模様を描いた映画「366日」では、ヒロインの玉城美海を熱演している。
上白石の演技の魅力の根幹は、彼女の内から出る"誠実さ"、"真っ直ぐさ"であろう。真摯で、清廉で、混じりっ気なく、凛とした雰囲気が、役に内なる強さや人間らしさを付与して、命を吹き込んでいる。そんな彼女のストロングポイントが全面に出ている作品が「連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』」(2021年、WOWOW)だ。
同作品は、映画化もされた宮部みゆきの同名小説を、舞台設定を1990年の公立中学から現代の私立高校に変えてドラマ化したもので、同級生の転落死を巡って前代未聞の学校内裁判を起こす高校生たちを描いた法廷ミステリー。終業式のクリスマスの朝、雪の積もった校庭で藤野涼子(上白石)は、クラスメイト・柏木卓也(野村裕基)の死体を発見する。警察は自殺と断定し、事件は幕を下ろしたように思われた矢先、涼子の元に匿名で告発状が届く。告発状には、柏木はクラスメイトの大出俊次(坂東龍汰)ら3人に殺されたという内容が書かれていた。だが、一度自殺と断定された事件に対し、学校も警察も再捜査に動こうとしないため、涼子は学校内裁判を行って真実を明らかにすることを決意する。
放送情報【スカパー!】
連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」(全8話)
放送日時:2025年2月8日(土)12:00~ほか
チャンネル:WOWOWプラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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