上白石萌歌自身に重なる「清々しさの塊」のような女子高生!細田佳央太との掛け合いも悶絶級のキュートさ

「子供はわかってあげない」
「子供はわかってあげない」

(C)2020「子供はわかってあげない」製作委員会 (C)田島列島/講談社

今年の4月期に放送された「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系)で"5代目・七瀬美雪"を担い、大きな注目を集めた上白石萌歌。その一方で、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」ではヒロインの妹・歌子役として初の朝ドラ出演を果たし、池井戸潤の小説を映画化した『アキラとあきら』(8月26日公開)では銀行員役にトライ。9月には、約1年3ヶ月ぶりとなるNEWアルバム『adieu 3』をadieu名義でリリースするなど、俳優、歌手として八面六臂の活躍を見せている。

上白石萌歌の瑞々しい魅力に溢れた「子供はわかってあげない」
上白石萌歌の瑞々しい魅力に溢れた「子供はわかってあげない」

(C)2020「子供はわかってあげない」製作委員会 (C)田島列島/講談社

そんな彼女の瑞々しい魅力が炸裂している作品としてオススメしたいのが、「マンガ大賞2015」2位にランクインした田島列島の同名コミックを沖田修一が実写映画化した『子供はわかってあげない』だ。

映画初主演となった上白石が演じたのは、高校2年、水泳部女子の美波。書道部男子のもじくん(細田佳央太)との出会いをきっかけに、幼い頃に別れた父親・友充(豊川悦司)の居所を探し当てた美波が、戸惑いながらも海辺の町で夏休みを一緒に過ごしていく姿をつづる。

「子供はわかってあげない」
「子供はわかってあげない」

(C)2020「子供はわかってあげない」製作委員会 (C)田島列島/講談社

これまでも水泳選手を演じる機会が多く、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)ではクロール、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」では平泳ぎ、本作では背泳の選手...と複数の種目を制覇。本作の完成披露舞台挨拶では、「水泳の個人メドレーのようだなと思っていました。残りはバタフライなので、(オファー)お待ちしています」と発言して会場を盛り上げるなど、周囲を一瞬にして爽やかな気分にしてしまう特別な魅力を持っている。

本作で上白石が演じた美波は、母親の再婚相手と暮らし、実の父親のことはほとんど覚えていないという複雑な事情がありながらも、大好きなアニメや水泳に没頭し、毎日を笑顔で過ごしている女子高生。真剣になればなるほど笑ってしまう性格も可愛らしく、あちらこちらと走り回る姿も溌剌そのもの。"清々しさの塊"と言いたくなるほど元気いっぱいの美波を、上白石が実に自然体に体現している。

「子供はわかってあげない」
「子供はわかってあげない」

(C)2020「子供はわかってあげない」製作委員会 (C)田島列島/講談社

細田が演じるもじくんと美波との相性も抜群で、ピュアな2人がお互いを思いやりながら距離を近づけていく様子は微笑ましく、ニヤニヤが止まらない人も多いはず。クライマックスの彼らのやり取りは悶絶級のキュートさだ。

また、もじくんの兄・明ちゃんを千葉雄大、美波の父で、怪しげな宗教の元教祖・友充を豊川悦司、マイペースで朗らかな美波の母を斉藤由貴が演じるほか、子役たちも躍動感あふれる演技を見せており、カラフルな面々が個性豊かなキャラクターに命を吹き込んでいる。

「子供はわかってあげない」
「子供はわかってあげない」

(C)2020「子供はわかってあげない」製作委員会 (C)田島列島/講談社

監督を務めたのは、『南極料理人』(2009)や『横道世之介』(2013)などを手がけ、ユーモアと優しさ、さみしさを絶妙なバランスで描いてきた沖田修一。沖田監督の持ち味が、田島列島による原作に見事にハマり、クスリと笑いながら、ホロリと温かな涙が流れる感動作に仕上がっている。夏が来るたびに開きたくなる、輝きの詰まった宝箱のような1作だ。

文=成田おり枝

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放送情報

子供はわかってあげない
放送日時:2022年8月21日(日)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
放送日時:2022年8月26日(金)16:30~
チャンネル:WOWOWプライム

※放送スケジュールは変更になる場合があります

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