上白石萌歌が天真爛漫でピュアなヒロインを好演!伊藤英明西畑大吾と共演した「KAPPEI カッペイ」

映画「KAPPEI カッペイ」に出演する上白石萌歌
映画「KAPPEI カッペイ」に出演する上白石萌歌

高校生の時から大学進学を目指し、売れっ子でありながら女優業と学業を両立させ、この春、大学を卒業したことを報告した上白石萌歌。ふんわりした笑顔からは想像もできないガッツと芯の強さを持っているタイプであることは、これまで演じた役からも伝わってくる。

宮藤官九郎が脚本を手がけたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で、日本人女性初の金メダリストとなった水泳選手・前畑秀子を演じるために7キロも増量したのは、まだ記憶に新しい。4月21日(金)からスタートする金曜ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」では山田裕貴、赤楚衛二と共演しているが、水も食べ物もなく電波も通じない世界にワープするサバイバルストーリーだけあって、撮影も過酷だという。そんな過酷な撮影も、上白石なら弱音も吐かず笑顔で乗り切るのではないだろうか、と思わせてくれる。

そんな上白石が、伊藤英明主演の映画「KAPPEI カッペイ」で演じているのは、モテモテの女子大生のヒロイン・山瀬ハル。屈託のない笑顔と天真爛漫な性格で、伊藤演じる屈強でムキムキな"終末の戦士"・勝平をメロメロにし、号泣までさせてしまう役柄だ。原作は、「デトロイト・メタル・シティ」でも知られる若杉公徳による同名漫画で、きっと声を出して笑わずにはいられない、そんな本作で上白石が見せる二面性のある役柄に注目したい。

■上白石が天然を極めたキャラクターにチャレンジ

「1999年7の月に人類は滅亡する」というノストラダムスの予言を信じて、未来の救世主になるべく、師範(古田新太)のもとで少年時代から厳しい修行に励んできた勝平(伊藤)。しかし、待てど暮らせど人類が滅亡する気配はなく、戦士たちは解散を命じられて、浮世離れしたキャラのまま現実世界に放り出される。渋谷のスクランブル交差点で「キモい」と白い目で見られながらスマホを向けられる勝平は、チンピラに絡まれている大学生・啓太(西畑大吾)を助けたことがきっかけで啓太のアパートに居候することになる。

そんな中で学生に混ざって参加した花見の席で勝平はハル(上白石)に一目惚れ。初めて知る感情に熱量が上がり、氷風呂に入るほど動揺する。みんながドン引きする熱血過剰男の勝平に「それ、シュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー)の真似でしょ?」と無邪気に話しかけるハル。実はアクションヒーロー好きのハルは、金髪ロンゲに上半身裸の守(大貫勇輔)や、尾崎豊に心酔していて、なぜか中学生とつるむようになってしまった正義(山本耕史)、社会に溶けこめず雑草を食べていた英雄(小澤征悦)など、勝平の周りに次々と現れる変な"戦士仲間"のことも笑顔で受け入れる。現実の世界で浮きまくっていることにクヨクヨする終末の戦士軍団より、実はよっぽど浮世離れしているのではないか...と思わせられる、そんなヒロイン・ハルを上白石が演じている。その天然でコミカルな演技も見どころだ。

■勝平との胸キュンなシーンも...ピュアな表情と演出に注目

「世界を守る」という使命から「ハルを守る」使命へとシフトチェンジしかけている勝平だったが、いざ告白するとなると、啓太に背中を押されても尻込みするばかり。そんな時、夜の公園のベンチで失恋して落ち込んでいるハルからつらい胸の内を明かされ、ついにチャンス到来。勝平に「山瀬の勇気は素晴らしい!」と励まされたハルは驚いて勝平を見上げ、涙を流す。その時の上白石の表情がなんともピュアで、チャーミングだ。泣き疲れて眠ってしまい、もたれかかってくるハルにヤキモキしながらも、理性を保ち、指1本だけで頭を支えるシーンはロマンティックな音楽効果も相まって癒されずにはいられない。

恋愛要素がありながら、濃すぎる戦士たちのバトルシーンも盛りだくさん。思わず「マジか?」と言ってしまう、予想外のエンディングまで見逃せない。

文=山本弘子

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放送情報

KAPPEI カッペイ
放送日時:2023年4月28日(金)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ

放送日時:2023年5月1日(月)17:30~
チャンネル:WOWOWプライム

※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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