• いいね
  • コメント
  • ブックマーク

芳根京子、疫病に立ち向かう町医者が主人公の映画『雪の花』に「希望の光を感じてもらえたら」

俳優

999 999 999

――本編では、千穂の和太鼓シーンも見どころです。やってみていかがでしたか?

「今までいろんな楽器をやらせてもらったのですが、和太鼓は初めてで。初めは、バチの持ち方も分からないし、どう叩けばいい音が鳴るのかも分からない。初日はよく分からないまま終わってしまいました。小泉さんから『こういうところまで持っていきたい』というのを見せていただいたんですけど、『できます!』と言えない自分も嫌だけど...かと言って、なんと言えばいいんだろう、と思って。結局、『全力を尽くします!』とお返事しました(笑)。
インの前から3ヶ月ほど週1ペースで練習をしましたが、小泉さんは、何度も練習の場に来てくださって、見てくださって、そのたびに声をかけてくださったので、最終的には小泉さんに『芳根にこの役を任せて良かった』と思っていただくことがひとつの目標となりました。本番の日に小泉さんの笑顔を見て、すごく嬉しく、ホッとした印象があります」

――松坂さんとは再共演です。今回、ご共演されてみていかがでしたか?

「前回ご一緒させていただいたときは、同じシーンはほぼないものの、心はつながっている役で、面と向き合ってもお互い悲しい顔をしていることが多かったんです。ただ、今回は夫婦として支え合うし、どちらが強いわけでもなく、お互いがお互い平等な力加減で助け合う役でした。そのなかで、千穂があることをして、松坂さん演じる良策さんが笑顔になったときに『あー。悲しい顔じゃない。笑顔にさせられた!』と嬉しかったのを覚えています。
松坂さんがどういう方か、すごく知っているわけではないのかもしれないけど、空気感であったり、人柄であったりを知っている分、すごく安心感があって心強かったですね」

――本作は、医療従事者の奮闘が描かれています。作品全体を通して、芳根さんがどんなことを感じられたのか教えてください

「この作品が(コロナ前の)6年前に公開されていたら、見方が全然違ったと思うんです。小泉さんは、前作『峠 最後のサムライ』(2022年公開)が終わってから『雪の花』に取りかかっておられたそうなので、このタイミングでの公開はご縁だし、運命ってあるんだなと思います。
時代劇というだけで『難しい話なのかな』と離れてしまう方がいると思うんですけど、本当に時代が違うだけであって、地面って続いてる、というか。どの時代でも戦ってくださる医療従事者の方々がいらっしゃるからこそ、身近に感じつつご覧いただけるのかなと思います。
過去があったから今がある。今起きてることを乗り越えるから、また未来がある...。そうして希望の光を感じてもらえたら嬉しいです」

取材・文=浜瀬将樹 撮影=MISUMI


衣装
ワンピース2万9700円/アメリ (アメリヴィンテージ)
その他/スタイリスト私物
問い合わせ先:アメリヴィンテージ(︎03-6712-7965)

この記事の全ての画像を見る
  1. 1
  2. 2
  1. 1
  2. 2

映画情報

映画『雪の花 ―ともに在りて―』
公開日:1月24日(金)
監督:小泉堯史
出演者:松坂桃李、芳根京子、役所広司ほか

詳しくは
こちら

Person

関連人物

Comment

コメント