大泉洋の父性を滲ませる温かな眼差しが印象的!真に迫る演技で奇跡の実話を体現した「ディア・ファミリー」

「ディア・ファミリー」 (C)2024「ディア・ファミリー」製作委員会
「ディア・ファミリー」 (C)2024「ディア・ファミリー」製作委員会

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022年)で源頼朝を演じて新たな頼朝像を作り上げ、役者としての力量を強く印象づけた大泉洋。今年1月には、混沌の時代を風のように生きる無頼漢を演じた主演作「室町無頼」が公開したばかりで、剣の達人役として本格的な殺陣・アクションに初挑戦していることも話題を呼んだ。

バラエティや喜劇も得意としながらシリアスな演技でも観る者を惹きつける大泉だが、大病を患う娘の父親役で迫真の演技を見せたのが映画「ディア・ファミリー」(2024年)だ。2月15日(土)にWOWOWシネマで放送される本作は、世界で17万人の命を救ってきた"命のカテーテル"誕生に隠された奇跡の実話を描く、家族の愛の物語。ノンフィクション作家・清武英利による実録小説を、「君の膵臓をたべたい」(2017年)などで知られる月川翔監督が大泉を主演に迎えて映画化した。

大泉洋が人工心臓開発に全力を注ぐ父親を演じた「ディア・ファミリー」
大泉洋が人工心臓開発に全力を注ぐ父親を演じた「ディア・ファミリー」

(C)2024「ディア・ファミリー」製作委員会

1970年代、心臓疾患は日本人にとって致命的な病だった。そんな状況下において、小さな町工場を営む坪井宣政の幼い娘・佳美は、生まれつきの心臓疾患により余命10年を突き付けられてしまう。日本中どこの医療機関へ行ってもアメリカにまで問い合わせてみても変わることのない現実に絶望するが、宣政は娘のために自分が人工心臓を作ろうと思いつく。

まったくの門外漢でズブの素人による医療器具開発は、限りなく不可能に近い前途多難な道程。それでも「ただ娘の命を救いたい」という一心で、坪井家は未来を変えるために立ち上がり、絶対に諦めない家族の途方もなく大きな挑戦が始まる。

大泉は主人公・宣政を演じた。次女・佳美は心臓に先天的な疾患を抱えており、20歳になるまで生きられないというあまりにも辛い現実。宣政は医療の世界とは無縁の町工場を経営する平凡な男だが、何事も絶対に諦めない。「じゃあ俺が人工心臓を作ってやる」と破天荒で切実な思いつきを実行に移す。

実際に一人娘を持つ大泉が、時にユーモラスにしかし真剣に、挫折を繰り返しながらも開発を続ける父親を熱演。言葉にはならない複雑な心の動きや宣政の熱意を、強い熱量と真に迫る演技で体現している。父性を滲ませる温かな眼差し、心の内から溢れるような台詞に、モデルとなった家族の思いが重なり、愛する娘の病気を治したい、願いを叶えたいと奔走する姿に、熱いものが込み上げた。

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放送情報【スカパー!】

ディア・ファミリー
放送日時:2025年2月15日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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