
――――そんな中で、お2人の印象的なシーンを教えてください
神尾「ほろ酔いの丈流と美優が『大きな玉ねぎの下で』をアカペラで歌い、広げた手と手が思いがけず触れてしまうシーンです」
桜田「難しかったですよね」
神尾「"思いがけず"の感じを出すのにとても苦労しました。ついわざとらしくなってしまって。監督も含めて『どういう流れでいくのが自然なんだろう?』と、けっこう話し合いました」
桜田「最終的にはナチュラルにお芝居ができたと思います。OKをいただけたシーンは手の触れ方も含め空気感がすごく良かったですし。お酒の力で2人の距離が一気に縮まる、それまでと違ったお互いの表情が見られるシーンなので、ご注目いただきたいです」

――――LINEなどではなく、手書きの"文字"で交流を深める丈流と美優。平成初期のシーンでは"文通"も出てきますが、そのようなアナログなやり取りはいかがですか?
神尾「相手のために手間をかけて書いたり送ったりするのって、今の時代じゃなかなか味わえない体験というか。しかもそれがモノとして残る。届くまでに時間が掛かったり、今よりもちょっと不自由だからこそ感じられる良さもあるだろうなと思います。ペンフレンドとか、そこで始まる恋愛というのもロマンがありますよね」

桜田「SNSでコメントをいただくのもうれしいですが、ファンの方からたまにお手紙をいただくことがあって、それも本当にありがたいなって思います。便せんや封筒、ペンの色を選ぶ...など、いろんな時間や手間を割いてくれたのかなと思うとやっぱりうれしいです。今作でも感じましたが、誰かを想ってじっくり書いている時間ってすごくいいなと思います」

公開情報
映画『大きな玉ねぎの下で』
2月7日(金)公開
詳しくは
こちら
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