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中井貴一の説得力ある演技と90年代の日本の情景が魅力の映画「ラブ・レター」

俳優

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「ラブ・レター」(衛星劇場)
「ラブ・レター」(衛星劇場)

■一昔前の日本を舞台にした映画「ラブ・レター」

映画は時に世俗を反映しており、映像資料的側面でも楽しめる時がある。今回はそんな映像としても90年代の日本の景色を楽しむことができる作品「ラブ・レター」を紹介しよう。

サングラスでチンピラの雰囲気が増す中井貴一
サングラスでチンピラの雰囲気が増す中井貴一

(C)松竹株式会社/株式会社衛星劇場

「ラブ・レター」は浅田次郎による小説が原作となっており、初の映画化作品だ。主人公である高野吾郎を演じたのは中井貴一。温和なキャラクターや二枚目の役柄を演じることが多い中井だが、今回演じた吾郎は歌舞伎町でヤクザから裏ビデオ屋の店長を任されてはいるものの、特に強い権力を持っていないしがないチンピラだ。吾郎の従順さや物事を深く考えない性分が本作の偽装結婚に繋がっており、数十万円の金で吾郎は戸籍を貸してしまう。そうして出来た偽装の妻・康白蘭(カン・パイラン)であったが、あらぬ罪で留置所に吾郎が拘留されている最中に亡くなってしまう。形式的に唯一の家族である吾郎は遺体を引き取りに出向くことになるが...。

始まりに書いた昔の日本の風景というのは吾郎が向かう先々で観ることができる。移民たちが住むアパート、食堂の景色や娘と待ち合わせていた新宿駅。またレンタルビデオ店も動画配信サービス全盛期の今ではほぼ廃れた文化だ。

■迷えるチンピラを演じた中井貴一の巧みな表情

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放送情報【スカパー!】

ラブ・レター
放送日時:2025年4月7日(月)12:00~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくは
こちら

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