
「労働Gメン」こと、労働基準監督官を主人公とするドラマ「ダンダリン 労働基準監督官」は、2013年に日本テレビ系で放送された。主人公の段田凛(ダンダリン)を竹内結子が演じ、西東京労働基準監督署を舞台として、監督官たちが労働に関連する法を適用し、悩める労働者を守っていく物語である。

監督官たちは、労働基準法や労働安全衛生法といった労働法令に則り、毎回労働者の権利を侵害するブラック企業を摘発していく。残業代の不払い、"名ばかり"管理職、不当な内定取り消しといった、実社会で発生している労働問題に焦点を当てた社会派エンターテイメントであり、問題提起を内包した硬派なドラマではある。ただし、本作はコミックを原作としていることもあって、コミカルな場面が多く、楽しく見ることができる。特に主人公の段田凛のキャラが極めて濃く、街中で法令違反を発見すると、決して見逃さずに是正しようと乗り込んでいく様子がユーモラスだ。超がつくほど真面目で、融通が利かない彼女の極端な仕事ぶりは、署長の真鍋重夫(佐野史郎)以下、同僚たちを大いに困惑させることになる。お役所らしく、彼らは大きな問題を抱えることを極力避けようとする傾向があり、当初は凛の行動に翻弄されるのだが、彼女に感化されて次第に使命感を強めていく。毎回、不当な扱いを受ける労働者に寄り添い、苦労しながらも奮闘し、ブラック企業の不正を追い込むラストは爽快だ。
放送情報【スカパー!】
ダンダリン 労働基準監督官
放送日時:4月26日(土)12:15~
放送チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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