IMP. 佐藤新×渡邉美穂、初共演で刺激しあえる関係に「プロフェッショナルだなと思いました」
俳優

佐藤新(IMP.)と渡邉美穂がダブル主演を務める映画「青春ゲシュタルト崩壊」が、6月13日(金)に公開される。
丸井とまとの小説を実写化した本作。「青年期失顔症」(個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失うこと=自分の顔が見えなくなる/架空の症状)を発症し、悩む朝葉(渡邉美穂)の異変に気づいたのは、顔見知り程度の同級生・聖(佐藤新)だった。事あるごとに気にかけてくれる聖と接することで自分自身を見つめる朝葉だったが、彼にも抱えているものがあって...。
今回は佐藤と渡邉にインタビューを実施。作品について、お互いの印象について、熱く語るふたりに注目しつつご覧いただきたい。
――まずは佐藤さん。ダブル主演が決まったときどんな状況だったのか、周囲の反応と合わせて教えてください
佐藤「歌番組の出番直前『行ってこい!』みたいなときに知らされたんですよ」
――すごいタイミングですね(笑)
佐藤「本当にサプライズ好きな事務所で...」
渡邉「エンタメだね」
佐藤「そうそう。仕事を伝える方法もエンタメなんです。そもそも滝沢さんがいたずら好き。重大な情報を日常会話のノリでさらっと言って、みんなが驚くのを見てニヤニヤしているような方なんです(笑)。
今回、出演を知らされたときはメンバーも一緒だったのですが、TOBE(佐藤の所属事務所)のことを知ってくださるひとつのきっかけにもなるし、メンバーが自分のことのように喜んでくれたのもすごく嬉しかったです」

――渡邉さんは公式コメントで「何かを手放すこと、辞めることは決して"逃げ"でも"甘え"でもない」と述べられていました。その真意をお聞かせください
渡邉「『逃げる』と言うとネガティブなイメージになると思いますが、自分が今までしてきたことを辞めて、別の道に進む、別のコミュニティに入るということは、『考え方を変えただけで、何かを手放したわけではない。人生はそれの連続だ』と私は思っています。
この作品でも、朝葉が『バスケ部を続けていていいのだろうか』と悩む描写があるのですが、続けることも正解だけど、辞めることも正解だと思うんです。途中で何かを手放すことは決してネガティブなことではないし、より良い方向に向かうために何かを辞めるということは、人生において普通にあることだと思います。私はこの作品を通して、こうした認識が当たり前になってほしいなと思いました」

――実際に演じながら、朝葉と聖の関係性についてどんなことを感じられましたか?
佐藤「聖と朝葉は、もともと仲がいいわけではないけど、お互いの存在は知っている独特の距離感なんです。あまり関わっていなかった2人だからこその雰囲気は面白いですし、すごく良いなと思いました。
この作品は恋愛映画ではないのですが、朝葉が聖と少しずつ距離を縮めていくシーンは素敵だと思いましたし、距離感の作り方は演じていてもすごく難しく、こだわったところでもあります」
渡邉「私にも『この子にだけは、なぜか弱音が吐けるな、悩みを相談できるな』という友人がいるんですよ。朝葉にとって、それが聖だったんですよね。自分がしんどいときに手を差し伸べてくれて、話を聞いてくれて、自分を否定しないでいてくれた...。私は、このふたりにしか分からない空気感があると思っています。
この年代の子たちは、男の子と女の子がふたりでいるだけで『何かあるんじゃないか』と言われがちですが、このふたりはそんな簡単なことでは片付けられないし、お互いが精神的な支柱になっていて必要としている。ある意味、素の部分を見せられる相手なんです。その関係の心地良さや温かさは、皆さんに楽しんでもらえるポイントなのかなと思います」
映画情報
映画「青春ゲシュタルト崩壊」
2025年6月13日(金)公開
詳しくは
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