映画と舞台を連動させた画期的な企画「東映ムビ×ステ」の第1弾として製作され、2019年に公開された時代劇映画「ＧＯＺＥＮ--純恋の剣--」が6月28日(土)に時代劇専門チャンネルで放送される。

「GOZEN」は「御前試合」を意味し、試合に挑む男たちの秘めた思いを描く。さらに、映画の物語と連動した舞台を上演するという仕掛けになっている。舞台は江戸時代初期。戦国の名残が残る、二代将軍・徳川秀忠の時代だ。主人公は幕府の隠密である青山凛ノ介(犬飼貴丈)。藩主の望月甲斐正(浪岡一喜)に謀反の疑いがあると噂され、北陸の府月藩に潜入。やがて凛ノ介は、藩の筆頭家老・神谷眞三郎(冨家規政／現・冨家ノリマサ)のもとに、謀反の証拠となる書状があることをつかむ。

ある日、神谷が参加する祭りに出かけた凛ノ介は、街で美しい女性・八重(優希美青)に出会う。心惹かれる凛ノ介だったが、八重は敵である神谷の娘。八重も凛ノ介に惹かれるが、彼女の体は病魔に侵されていた。一方、八重に一方的な恋心を抱いている藩士の寺脇甚八郎(武田航平)は、直感的に凛ノ介を怪しみ、彼の正体に迫っていく。そして凛ノ介と甚八郎は、藩主・望月の前で武芸を競う御前試合に参加することになるが、その裏には藩主たちの企みが隠されていた...。

■時代劇との親和性を存分に感じさせる犬飼の凛々しさ