国民的俳優となった吉沢亮横浜流星が13年ぶりに共演!歌舞女形役で光る「国宝」級の美しさ

俳優

42
「国宝」
「国宝」

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

また、役作りに1年半もの月日を費やし、横浜と共に舞う「二人道成寺」など歌舞伎の舞台シーンも吹き替えなしで挑戦。四代目中村鴈治郎の歌舞伎指導のもと学んだ緻密な所作に加え、凛とした表情やしなやかで艶やかな体の動きでも独特の色香を放っており、才能溢れるキャラクター像に説得力をもたらしている。

「国宝」
「国宝」

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

横浜が演じた俊介は偉大な父を持ち、生まれながらに歌舞伎役者としての将来が約束されてきたが、肝心の才能に行く手を阻まれてしまう、いわば喜久雄とは"表裏一体"な役どころだ。いかにも御曹司のお坊ちゃんといった性格の反面、圧倒的な喜久雄の才能を前に苦悩し、逃げ出してしまう俊介。横浜は感情を込めた演技でキャラクターの人間味を引き出している。

「国宝」
「国宝」

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

親友として、ライバルとして互いに切磋琢磨し、やがて確執を抱き、ぶつかり合いながらも理解者となっていく。震える喜久雄に俊介が化粧を施す一幕など、関係性や変化を2人で体現する吉沢と横浜の演技合戦は見応え抜群だ。

そんな2人を支える共演陣にも、渡辺謙をはじめ、高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、永瀬正敏...と実力派が名を連ね、重厚な演技で作品に深みを与えている。

「国宝」
「国宝」

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

「国宝」
「国宝」

(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

さらに、第66回カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞した「アデル、ブルーは熱い色」(2014年)のソフィアン・エル・ファニが撮影を担当し、「キル・ビル」(2003年)でも魅惑的な日本を作り上げた種田陽平が美術監督を務めるなど、才能溢れるスタッフが集結し、50年間に及ぶ壮大な一代記を紡いでいる「国宝」。吉沢 亮横浜 流星の10代での初共演からの成熟ぶりを本作で堪能したい。

文=HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る
  1. 1
  2. 2
  1. 1
  2. 2

映画情報

「国宝」全国東宝系にて公開中

詳しくは
こちら

Person

関連人物