池田エライザが導いた阿達慶の役作り「感謝という言葉じゃ伝えきれない」映画『リライト』

俳優

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『リライト』
『リライト』

(C)2025『リライト』製作委員会

――2人の役者としての相性はいかがでしたか?

阿達「池田さんがセリフにないこともたくさんパスをしてくださって、そのパスも分からないぐらい必死になっちゃったので、パスを受け取れていなかったり、弾いていたりしてしまいました。そこが未来人の保彦を演じるうえで活きたというのもありますが、少し申し訳なかったですし、感謝しかないです」

池田「美雪の演技は、受け身の芝居が多く、そこが楽しいポイントでもあったので、『保彦の未来人っぽさはどうやって出てくるだろう?』と考えて、『あっ、エイがいる』とかいろいろふっかけていたんです(笑)。こっちは当たればラッキーとかいろいろあれこれしゃべってるだけで(笑)。
それを(阿達が)拾ってくれた時に、たまたま『未来人って何も知らないじゃん』という言葉が出て、自分でその言葉を言いながら、『そっか、未来人が全知全能だと思ったら大間違いで、未来人は、私たちのことも知らないよな』と気づけたりもしました」

阿達「完成した映画を見て、自然と保彦が引き出されていたなと改めて思いましたし、すごく助けていただきました」

――お互いに役柄にぴったりだと感じるエピソードはありますか?

池田「阿達くんに『好きなご飯何?』って聞いたら、『お母さんのご飯が好きです』と言っていて、そこで(阿達に)未来人を感じました。私と阿達くんは10歳くらい違うので、予想していることとは違う回答をもらうことも多く、10歳下は私からしたら未来人なんだと納得しました。保彦=阿達くんだと感じましたし、年齢差がいい感じに活きたと思います」

阿達「物語上でも保彦に現代のことを教えてくださって、阿達慶としてもたくさんのことを教えていただいたので、本当に感謝という言葉じゃ伝えきれないぐらいです。ありがとうございます」

――尾道が舞台となっていますが、撮影時の思い出に残った場所やエピソードはありますか

池田「商店街の中にある海鮮丼のお店が本当に忘れられないです。その海鮮丼のお店は、すごく安いのですが、新鮮でおいしくて。撮影後に2人の女の子のマネージャーさんと一緒に海鮮丼を食べるのがルーティンになって、楽しかったです」

阿達「とにかく毎日必死だったので、ホテルにいて台本を読むことが多かったのですが、その息抜きとしてレンタルサイクルを借りて、尾道を走っていました。
人もあんまりいなかったですし、夏だったので、青空と山を見ながら自転車で走っていて、気持ちよかったです」

『リライト』
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(C)2025『リライト』製作委員会

――この映画を見る方に作品を通して伝えたいところや見どころ、メッセージをお願いします

池田「夏とファンタジーは相性が良いですし、私は劇場で見ることをお勧めします。暑い夏、外から涼しい劇場に入って、全く知らない人たちとこの事件を目撃する、そんなひと夏の思い出を体験しに来てほしいなと思います。夏に夏を感じてもらって、いつか思い出して、あれは何だったんだろうって思ってもらえるといいなと思います」

阿達「遠い300年後から来た未来人、と聞くと自分と切り離して考えちゃうかもしれませんが、300年後も今も意外と変わらない部分があったりするのかなと演じながら感じました。そこを感じることができるのが『リライト』ならではの魅力だと思います。尾道の風景も綺麗で、視覚的にも物語的にもすごく楽しいので、是非、見てほしいです」

『リライト』
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(C)2025『リライト』製作委員会

文=HOMINIS編集部

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映画情報

映画『リライト』
2025年6月13日(金)全国公開
出演:池田エライザ、阿達 慶、久保田紗友、倉 悠貴、橋本 愛 他
監督:松居大悟
脚本:上田 誠
原作:法条 遥 「リライト」(ハヤカワ文庫)
製作・配給:バンダイナムコフィルムワークス
©2025『リライト』製作委員会

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