吉沢亮が『ばけばけ』で英語教師役を奮闘中「芝居で感情を乗せて英語を話すのが本当に難しい」
俳優
――逆にトミーさんから教わった英語はありますか?
「教わったことだと、撮影現場でそのときの流れで臨機応変に演じましょうということになったとき、『臨機応変』って英語でなんていうの?みたいな話になって。そしたらトミーさんに『play it by ear(プレイ・イット・バイ・イアー)』と言うのだと教えてもらいました」
――錦織はトキとヘブン先生と関わっていきますが、2人は錦織にとってどのような存在だと思われますか?
「おトキさんとは、第4週で、東京の下宿先での短い時間の交流ではありましたが、彼女は夫の銀二郎(寛一郎)を追いかけて一人で東京まで来たわけですから、たくましさみたいなものは感じているんだろうな、と思います。ヘブン先生に関しては、県知事が彼を松江に招いて教育を変えていく、その主役になる人ですから。『彼と一緒にいれば、自分自身の人生も変わるのではないか』という期待を持って接していると思います」
――ヘブン先生に振り回される錦織ですが、2人の関係は今後どのように変化していきますか?
「少なくとも錦織にとっては、ヘブン先生はかけがえのない存在と言っても過言ではないくらい、2人の間柄は近くなっていくはず。第5週の時点でも、もうだいぶ錦織はヘブン先生に入れ込んでいるので、もっともっといい関係になっていくと思います」

――明治時代でありながら現代劇な会話もあり、ユーモアのある台本ですが、お芝居する上で心がけていることはありますか?
「面白いシーンだと思って、やりすぎると冷めちゃうところがあるので、あんまりやりすぎないようにはしつつ、現場のみんなで台本の流れを丁寧に作っていく感じ。特に高石さんのお芝居は、セリフなのか素で笑っているのか、分からないぐらい。自然になじんでいる感じがあって、すごい刺激をもらえますし、会話も本当にやりやすい。そもそも髙石さん自身が面白い人だし、めちゃくちゃコメディがお好きなのでしょうね」
――吉沢さんは6年前『なつぞら』でもヒロインの同級生・山田天陽を演じましたが、今回も朝ドラならではの現場の雰囲気はありますか?
「やっぱり1年近く撮影期間があるわけで、スタッフさんやキャストの皆さんの空気感は、まるで家族のように温かい。それは『なつぞら』の時も感じました。今回も久々に朝ドラに出演することになって、NHKの大阪局に集まっての撮影ということもあり、より強い絆を感じます。僕も、最初は月に2、3回の撮影の時もあると聞いていましたが、気がついたら月の半分は大阪にいます...(笑)。あれ?と思いながらも、そんな居心地の良い現場での撮影を楽しんでいます」
撮影=大川晋児 取材・文=小田慶子 スタイリスト=荒木大輔 ヘアメーク=秋月庸佑
放送情報
連続テレビ小説「ばけばけ」
毎週(月)~(土) 8:00ほか~ ※(土)は一週間の振り返り
チャンネル: NHK総合ほか
出演=高石あかり、トミー・バストウ/吉沢亮ほか
詳しくは
こちら









