前田公輝×水沢林太郎「"離婚"を通して描く愛の形」――ドラマ『おいしい離婚届けます』が映し出す、支え合うことの意味
俳優
中京テレビ
――"言葉を交わさずに通じ合った瞬間"はありましたか?
前田「本番前に"このテンポで、ここで僕がボケるから"と軽く打ち合わせをしていたんですが、少しセリフを変えたら林太郎くんも即座に反応して、自然にセリフを変えてくれて。あの年齢で瞬発的に対応できるのは本当にすごいと思いました。
そのシーンでは彼はツッコミ役でもあるので、場の空気を読んでテンポを作るのがうまい。おかげで"阿吽の呼吸"のようなやり取りが生まれ、現場でも心地よい時間になりました」
水沢「アドリブのシーンはその瞬間の感情でお芝居をしていました。だからこそ、ところどころ"海"ではなく"水沢"が出ていた部分もあったかもしれません(笑)。
でもそうした"生っぽさ"があったからこそ、2人の関係がよりリアルに見えたのかなと思います」
中京テレビ
――"離婚"というテーマを通して、どんな"愛"を感じましたか?
前田「愛って、寄り添いすぎても、与えすぎてもダメなんですよね。やっぱり"距離感"が大事だと思います。
7月期に出演した『完全不倫-隠す美学、暴く覚悟-』で、"お互いが自然に過ごしている中で、ふと同じタイミングでお茶を飲んでる。そんな夫婦が私は好き"というセリフがあって、それがまさに"愛の形"だなと。相手を理解しようとすればするほど遠ざかってしまうこともあるし、無理に理解しようとしないことで自然に近づけることもある。
だからこそ、自然体でいられる距離が人を支え合うことにつながるんじゃないかと思います」
水沢「うまくいかないところも含めて、"愛"の魅力なんだなと感じました。相手を思うからこそすれ違う――その繊細さが、この作品の中で丁寧に描かれていると思います。演じながら、"愛にはいろんな形がある"と改めて感じました」
――「誰と、どう生きるか」というテーマが根底にあります。お二人が考える理想のパートナーシップ、そして人と共に生きるうえで大切にしていることを教えてください
前田「最近、自分でも"人格形成してるな"って思うんです。この短期間でいろんな役を演じてきたせいか、感覚がどんどん変わっていて。以前は"相手のことを考えて穏やかに生きる"を意識していましたが、今は"全体のことを考えて、相手を思いながら穏やかに生きる"に変わってきています。目の前のことに集中しすぎると視野が狭くなるので、今は少し俯瞰して自分を見られるようになった気がします。仕事でも、相手が何を求めているかを考えて、気を使わせない気遣いを心がけるようになりました」
水沢「お互いを思いやるからこそ、ちゃんと"話し合うこと"が大事だと思います。仕事でもその意識を常に持っていて、この作品を通して改めてその大切さを感じました。相手と向き合い、気持ちを言葉にすることで、信頼や絆が生まれると思います」
放送情報
おいしい離婚届けます
放送日時:2025年10月1日(水)より放送中
チャンネル:中京テレビ・日本テレビ系
詳しくは
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