『WIND BREAKER』濱尾ノリタカが語る、十亀条を"本物"にするための役作りとは

俳優

2
『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』
『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』

(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会

――華麗なアクションも見どころの一つだと思いますが、苦労した点や注目ポイントをお聞かせください

「本格的なアクションはこの作品が初めてでした。十亀は強い役なので、余計な細かい動きをせず、淡々と、声もあまり出さずに戦うというのが意外と難しかったです。

一番大変だったのは下駄です。全体を通してタックルのような、重心を低くして足を取りにいくレスリングっぽい動きが多いのですが、下駄の相性が最悪で(笑)。体重をかけると"めきっ"といってしまうんです。踏み込みが強いシーンでは、一気に下駄が壊れ始めて。たくさん用意していただいていたのですが、ストックが少し心配になりました(笑)。

それから、風の演出も予想外でした。アクション練習の時は風が吹いていない環境だったので、現場で最初に爆風を浴びたときは驚きました」

――印象に残っている撮影エピソードを教えてください

「僕のクランクインの日が、『獅子頭連』のメンバーといるシーンだったんです。そこで鹿沼役の(萩原)護くんと、有馬役の(高橋)里恩くん(※「高」は正しくは「はしご高」)が、監督から『好きにやって』という指示のもと、アドリブで自由にやっていて。原作がある人気キャラクターを演じる上で、"枠からはみ出してはいけない"という緊張感が正直あったのですが、彼らが自由にやってくれたおかげで、最初から余計なことを考えずに役に集中することができました。それは本当に助かりましたし、2人には何度も『ありがとう』と伝えました」

――共演者との関わりの中で「ここは十亀条らしさが引き出された」と感じたシーンや瞬間はありますか?

「恒司くんのお芝居は、とても生々しかったんです。だから僕も、余計な調整をせず、お互いに思うように、役のことを中心に考えて芝居をすることだけに集中できました。2人とも良い集中の状態でやれた瞬間がたくさんあったので、お互いが持ってきたものをぶつけ合うような形でできたのが良かったです」

『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』
『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』

(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会

この記事の全ての画像を見る
次のページへ
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4

公開情報

映画「WIND BREAKER/ウィンドブレイカー」
2025年12月5日(金)公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)にいさとる/講談社 (C)2025「WIND BREAKER」製作委員会

詳しくは
こちら

Person

関連人物