(C)2024 映画「グランメゾン・パリ」製作委員会
また、映画版には新たな顔ぶれも加わった。2PMのオク・テギョンはパティシエのリック・ユアンを演じ、コミ(見習い)の小暮佑をAぇ! groupの正門良規が好演。彼らが"チームグラメ"にもたらした化学変化も注目すべき要素の一つだ。
実際に、アジア人初となるミシュラン三つ星を獲得した「Restaurant KEI」の小林圭シェフ監修による料理の数々も大きな見どころ。芸術品のような美しいその描写は抜群の説得力を持つ。圧倒的量のフランス語でのセリフやリアルな調理シーンなど、並々ならぬ覚悟で臨んだ役作りが話題となったが、そんなエピソードの数々からも、木村の本作への真摯な姿勢が伝わってくる。
パリの美しい風景や街の空気がそのまま映像に落とし込まれ、作品に上質な趣を加えている点も見逃せない。料理シーンの臨場感、俳優たちの息遣い、そしてパリならではの表情豊かな街並み――その全てが映画ならではのスケール感で味わえる、三つ星への再挑戦の物語を、このお正月に改めて堪能したいところだ。
文=川倉由起子
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