ソバージュヘアで微笑み、猫と戯れる...小泉今日子が自然な佇まいで作り上げた心温まる物語「グーグーだって猫である」

俳優

今年2月の誕生日で還暦を迎える小泉今日子。1月24日(土)からはこれを記念した全国ツアー「KK60 〜コイズミ記念館〜 KYOKO KOIZUMI TOUR 2026」を開催。5月2日(土)、3日(日)には、日本武道館で公演を行う予定だ。1980年代に新しいアイドル像を切り開いた"キョンキョン"は、今なお世代を超えて支持されている。

当時から歌手のみならず、役者としても活躍していた小泉。近年では、2012年に中井貴一とW主演を務めた「最後から二番目の恋」がヒットし、人気シリーズに。2025年4月には「続・続・最後から二番目の恋」も放送され、年齢を重ねても魅力的な小泉の姿を改めて視聴者の心に焼きつけた。前作から約11年ぶりの「続・続・最後から二番目の恋」では千明も"アラ還"になり、テレビ局での仕事は続けながら、そろそろ定年という言葉もチラつく頃。小泉は11年を経た"変化"を表現した方が自然だという考えのもと、自らグレイヘアで出演することを提案したという。生きていれば年をとり、しわもできる。時間の流れに無理をして逆うようなことはなく、それでいて遊び心を失わないナチュラルな生き方が千明という役の中にも滲んでおり、それがまた"キョンキョンらしさ"に繋がっていくとともに、女性からも"素敵"、"チャーミング"と愛され続ける所以なのではないかと思う。

小泉今日子が猫のグーグーと暮らす漫画家を穏やかに好演した
小泉今日子が猫のグーグーと暮らす漫画家を穏やかに好演した

(C) 2008 「グーグーだって猫である」 フィルム・コミッティ

そんな小泉が2008年、40代の頃に主演を務めたのが、犬童一心がメガホンをとった「グーグーだって猫である」だ。漫画家・大島弓子の自伝的エッセイを映画化した本作で、小泉は天才漫画家・小島麻子を演じた。長年、一緒に暮らしていた愛猫のサバを亡くした悲しみを経て、新たな子猫・グーグーと出会い、ともに暮らし、変化していく日常を描いた物語の中で、小泉はシャイで不器用な主人公・麻子になりきっている。小泉自身、大島の漫画の熱狂的なファンで、大の猫好き。並々ならぬ思い入れを持って役に臨んだことが作品の端々から伝わってくる。柔らかでどこか浮世離れしている麻子の感情の機微を、細やかに表現した小泉の演技が新鮮だ。

■纏う空気感をガラリと変える小泉今日子の魅力

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