坂本昌行、ファンレターをきっかけに物事の捉え方が変わった経験
俳優
――今回、役としてはかなり重い役柄にはなると思うのですが、ご自身の「人」みたいなのがすごく出てくるような役柄にもなっていそうだなと思いました
「そうですね。役者が変われば、印象が変わってくると思います。だけど、基本軸を間違えていなければ役がそうぶれることはないと思っていますし、僕がやるジョン・プロクターということを自分の中でちゃんと持っていれば、ふわふわした時間がなくなると思うんですよね。どの作品でもそうですけど、そこだけはしっかり軸を持っておいて、それからぶれないようにしていきたいと思います」
――稽古期間と本番の期間の「重さ」は一緒に付き合っていかれるものですか?結構切り替えられますか?
「僕自身、いろんなことがある時って"まあいいか"と開き直るタイプなんです。未知のものに対する不安を大きくするのって、自分自身でしかないと思っているので考えるのはやめようって思っちゃうタイプ。ただ引きずるかって言われたら、まあ引きずりますよね(笑)。終わった瞬間"あはは"と笑っていられないですから」
――上村さんからのコメントの中で"名作の上演という枠を超えた、人は何を大切にして混沌の世界を生きなくてはいけないのかという問いかけを投げかけてくれる作品になると思う"と書かれていました。坂本さんご自身は、この混沌の世界の中で何を大切にして生きていますか?
「うーん、なんだろう......。今いろんなものが生まれて過ぎ去って、いろんなことが起きているじゃないですか。僕はそこに目がいかないんです。なぜかというと、僕自身が興味あるものしか目を向けないので。だから今、通りすぎていくいろんなものが早すぎて、逆に触ることができないので、心の揺れとかブレはないんです」
――そうなんですね
「よくSNSにどっぷり目を向けるとか、ハマるっていうこともあるじゃないですか。僕は見ていないのでわかりませんが、もし誹謗中傷のようなことがあったとしたら、それはあくまでもその方の意見であって"あ、意外と見てくださってるのね"っていうだけの話かなと思っています。
昔V6のライブを制作している時に、結構細かいファンレターをいただいたことがあって"あの曲のつながりは良かったですけど、こっちの選曲はどうでしょう?ライティングはあれもっとこうなんじゃないですか?"っていうことを書いた10ページぐらいのお手紙をいただいたんですね。その時に、よくよく考えたらこんなに見てくださってるんだって思って、この人のことを100%は無理でも90%以上楽しませることができたら最高だねって思ったのを思い出しました。だから、流れゆく時代の中で、僕はその流れを岸から見ているっていうだけかもしれません」
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公演情報
『るつぼ The Crucible』
【日程】東京公演:2026年3月14日(土)~3月29日(日)
【会場】東京芸術劇場プレイハウス ※他、兵庫、豊橋公演と巡演









