主演・綾瀬はるか×池松壮亮、「あなたのそばで明日が笑う」は"心に寄り添う"物語――震災の喪失感から未来へ踏み出す姿を描いた名作

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2021年に、綾瀬はるか主演、池松壮亮の共演で制作された「東日本大震災10年 特集ドラマ あなたのそばで明日が笑う」。舞台は宮城県石巻市で、綾瀬は震災で行方不明になった夫・真城高臣(高良健吾)を待ち続ける主人公の蒼を演じた。仕事を通じて蒼と出会う建築士の葉山瑛希を池松が演じている。

震災で夫が行方不明となり、現在は中学生になった一人息子・六太と暮らしている蒼。義妹・遥(土村芳)や義母・浅子(阿川佐和子)とも交流を持ち、立ち直ったように明るく日常を過ごしているが、実のところは深い喪失感から心を閉ざしてしまっている。内心ではもがいている蒼だったが、ある日見た夢をきっかけに、かつて高臣と営んでいた書店「BOOKS草原」を再建することを決意。遥を通じて、全国各地を飛び回っているという建築士・瑛希を紹介されることになる。

綾瀬はるかが、震災で行方不明になった夫とかつて営んでいた書店の再建を目指す妻を演じる
綾瀬はるかが、震災で行方不明になった夫とかつて営んでいた書店の再建を目指す妻を演じる

(C) NHK

新たな一歩を踏み出そうとはするものの、そのことによって封印していた思い出に触れることになる蒼。その心情を、綾瀬が抑えた演技で切なく表現した。人付き合いが苦手ながらも、蒼の気持ちに触れたことによって、書店を復活させるために懸命になる瑛希を丁寧に演じた池松。当初はすれ違っていた2人が徐々に心を通わせていく過程を、綾瀬と池松は絶妙な間合いと"静の芝居"によって、心の機微まで映しながら描き出している。

■"思い出の砂浜"で心情を吐露する綾瀬と、聞き入る池松の演技が沁みる

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