三谷幸喜ワールドで菅田将暉の個性が炸裂!二階堂ふみ、神木隆之介ら共演「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」
俳優

劇団を飛び出した後、久部はひょんなことから裏通りにあるストリップ劇場「WS劇場」で働くことになる。風営法が改正されストリップの上演が難しくなったため、久部は劇場関係者の協力を得て、自らが愛してやまないシェイクスピアの上演を画策する。

三谷作品らしく、多くの紆余曲折や障害が久部の前に立ちはだかるが、最高の劇を目指して邁進する久部は目覚ましい活躍を見せる。例えば第3話では、配役が気に入らないと文句を言うお笑い芸人を、熱のこもった声とまなざしで説得。第4話で、今はライバルとなった「天上天下」の主催者がさげすむような言葉を吐いた時には、久部は声を荒らげ、WS劇場のメンバーたちをかばうように反論する。そんな久部の姿にはグッと来るし、その圧と熱につい涙腺が緩んでしまうほどかっこいい。菅田の熱のある演技には、本作に散りばめられた三谷作品ならではの感動だけでなく、視聴者を作品そのものに引き込む魅力がたっぷりと満ちている。

果たして久部が立ち上げた劇団は成功するのだろうか。WS劇場は久部が目論むような、渋谷の文化の発信地となれるのだろうか。菅田をはじめ、名優たちの渾身の演技を味わいながら、演劇への情熱とコメディが絶妙に融合した同作を、ぜひ最後まで楽しんでほしい。
文=堀慎二郎









