そんな"愛される"菅田が、「究極に愛される芸人」と対峙する番組が、2014年に放送された。笑福亭鶴瓶が出演する番組「鶴瓶の『スジナシ』」だ。
本作は、台本(スジ)ナシ、打ち合わせナシ、NGナシのぶっつけ本番で"即興ドラマ"を作り上げるアドリブバラエティ。事前に決まっているのはスタジオに組まれているセットのみ。そんな空間で、鶴瓶とゲストがエチュードを繰り広げる。まったく先の読めない展開に、視聴者はもちろん、スタッフや演じる2人もハラハラする番組だ。
菅田が出演した回の舞台となったのは「温泉旅館のロビー」である。
板前姿の菅田に、仕事を辞めて実家に戻ってくるよう説得する鶴瓶。鶴瓶は菅田の父親の友人で、今回は頼まれてやってきたという。ところが菅田は仕事を辞めるつもりはないと言い切る。実は菅田には多額の借金があり、それを返すためにも仕事を続ける必要があった。それを聞いた鶴瓶は、現状を解決する驚くべきアイデアを提案する...というあらすじだ。
「愛される」とは、ただそこにいるだけで見る者を捉えて離さない、途方もない磁力があるということだ。そんな圧倒的な存在感を放つ2人が、役を通して激突する...これ以上に胸が高鳴る光景が、ほかにあるだろうか。
文=浜瀬将樹











